新年のごあいさつ

東京都議会議長 内田 茂

 あけましておめでとうございます。

 都民の皆様には、それぞれ感慨も新たに新年を迎えられたことと思います。

 いよいよ明治以来の念願であった地方分権は本格化しつつあり、地方自治は新たな時代を迎えております。

 地方政府の自立のためにも行財政の改革を行うとともに、分権に伴う税源の移譲を果たし、その地域にふさわしい行政サービスを展開する‥‥。地方自治の基本的課題として、都議会と知事が連携し、全国自治体の先頭に立って、しっかり対応していかなければならないと私は決意を新たにしております。

 併せて、少子・高齢化の進行に伴い、将来を見据えた大都市行政の実現に向けて積極果敢な取組を進めてまいりたいと思います。

 わが国の経済状況は、依然として先行きが不透明であり、東京都の財政も極めて厳しい局面におかれています。このような状況の下でも、都財政の再建はもとより、治安の回復や都市の再生、産業振興、環境保全、教育・福祉の改革、さらには三宅島民の方々への支援など課題は山積しており、まさに議会の真価と責任が問われていることは論をまちません。

 東京都議会は、都民の皆様のご理解とご協力を得ながら、こうした課題の解決に全議員が全力を尽くすとともに、二元代表制の一翼として魅力ある大都市東京の創造に向け、その権能を拡充してまいりたいと思います。

 最後になりますが、本年が皆さんにとってすばらしい年になりますよう心からお祈り申し上げ、新年のあいさつとさせていただきます。

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