福祉切りすての逆だち予算
「憲法認めない」知事発言は重大

曽根 はじめ(日本共産党)

 石原知事の予算案は不況と小泉政治に苦しむ都民のくらしや営業を守る姿勢に欠け中小企業対策も削減、医療費値上げにも無策です。

 シルバーパスや老人福祉手当など福祉を切りすてながら大型開発中心の「都市再生」を進める逆立ち予算です。「財政再建」の4年間に削った半分が福祉費で大都市の県で東京だけ三百億円削減です。教育でも高校統廃合を強引に進め三十人学級には背を向けています。

 超高層ビルや大型道路など「都市再生」を続ける限り30年後も都の借金は7兆円、都民一人58万円です。ビル不況、都心の車渋滞、ヒートアイランドを防ぐため都市の成長管理こそ重要です。わが党は三・三%の予算組み替えで都民要望実現と借金財政の転換を提案しました。

 知事は「憲法は認めない」「99条違反で結構」と答弁をしました。アメリカのイラク攻撃支持、女性蔑視と共に首都東京の知事として絶対許されず都民の厳しい審判を免れません。

ページ先頭に戻る