きびしい財政状況にあっても、
都民要望に応える予算の編成を

東ひろたか(日本共産党)

 未曾有の不況とリストラにくわえ、小泉政権の「痛み」の押しつけが、都民のくらしと営業を直撃しているもとで、来年度予算に求められたのは、たとえ、きびしい財政状況にあっても、福祉・医療、教育などの切実な都民要望に応える予算を編成することです。

 しかし、提案された予算案は、環境や少子化などの分野で改善が見られるものの、「財政再建推進プラン」にもとづく、老人医療費助成やシルバーパス、老人福祉手当などの福祉のきりすてを計画通りにすすめるとともに、都立病院の統廃合や慢性肝炎などの通院医療費助成の廃止など、あらたなきりすてがすすめられるものとなっています。

 予算案は、都民に痛みをおしつける一方で、石原知事がうちだした「首都圏メガロポリス構想」にもとづく「都市再生」を聖域化し大型開発や幹線道路などの大型公共事業に重点的に予算を配分するものとなっています。これ以上の痛みを押しつけてはなりません。

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