21世紀は環境の世紀に

ネット幹事長 藤田愛子

 新しい21世紀こそ「戦争のない平和な世紀に」と皆が思いを込めていました。しかし、残念なことに昨年、アメリカでの同時多発テロと、引き続く「報復戦争」という暴力の連鎖が始まってしまいました。国内では、狂牛病など「食の不安」がさらに社会問題となりました。先の20世紀から私たちはあまりにも便利さや効率性を求め、化学物質を地球にバラまきすぎました。この結果、「食べ物」ではなく工業製品にしてしまった農産物や畜産品からのしっぺ返しが、今起こっているのではないでしょうか。トータルな環境負荷は、なによりも将来世代が被ります。未然防止の原則こそが、施策の中心に置かれる必要があり、一部の因果関係が科学的に確立されなくても予防措置が講じられる必要があります。都では、ディーゼルなどによる大気汚染や化学物質過敏症など先駆的な施策が始まりました。生活者の自治こそが国の施策を動かします。自治体としての東京から、21世紀をまさに環境の世紀にしなければなりません。

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