新年あいさつ

東京都議会議長 三田 敏哉

 明けましておめでとうございます。

 内親王さまのご誕生に、日本中が慶びに沸く中で、都民の皆様には、清々しい新年をお迎えのことと存じます。

 私は、今年こそ、皇室のお慶びにあやかり、是非とも国全体が明るく素晴らしい年となることを心から願っております。

 そして、東京に生活する皆さんが、安心して豊かに暮らせる社会を早く実現させるためにも、諸課題の解決に全力で取り組んで参ります。

 厳しい経済状況からの早期脱出、環境対策や少子・高齢化対策への積極的取組など、都政を巡る重要課題の解決について、都議会は、都民の皆さんの代表として、様々な視点から一層活発な議論を行ってまいります。もちろんテロをはじめとする凶悪犯罪への対策など新たな問題も次々に発生しています。こうした諸課題に対しても、具体的な対応が早急に実施されるよう、積極的に取り組んで参ります。

 また、東京圏の重要な問題として「首都移転問題」があります。現在、国会において首都移転を前提とした審議が行われ、今年5月には、国民世論の盛り上がりや合意もないまま、無謀にも移転先候補地が決められようとしています。景気の低迷が長引く中で、20兆1千億円もの巨費を投じ、大規模な自然破壊を伴う首都移転を拙速にも決めることのないように、都民の皆さんとともに、反対の意思を明確に全国に伝えて参りたいと存じます。

 本年は、東京都議会が発足してからちょうど60年目となります。人間で言えば「還暦」に当たります。この間、わが国および都政を巡っては目まぐるしい変化がありました。その中にあって、絶えず東京の将来と、都民の皆様の豊かな暮らしを目指して議論してきた都議会の足跡を改めて振り返りながら、これからの新しい時代にふさわしい東京のあり方を求めたいと考えます。そして、これまで以上に、「都民の皆さんとともに歩む都議会」を実現するため、なお一層積極的に取り組んでまいります。

 どうか、これからの都政、都議会にこれまで以上に興味を持っていただき、都民の皆さんが、積極的にご意見などを寄せていただきますようお願いいたします。

 年のはじめに当たり、皆様のご健勝とご活躍を心から祈念いたしまして、私のあいさつとさせていただきます。

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