就職氷河期世代の雇用支援強化
西新宿のまちづくりを進めよ

雇用就業

質問1
 初めに、就職氷河期世代についてです。

 就職氷河期世代が四十代から五十代に差しかかる今、個々人が直面する悩みや課題に対する支援は待ったなしです。

 私が二〇二〇年の予算特別委員会で提案し、東京しごとセンターに設置された就職氷河期世代特別支援窓口には多くの相談が寄せられ、これまで非正規の経験しかなく正社員として働きたいや、家族との生活を考え安定した仕事に就きたいなどの切実な声が今も届いています。

 日常が戻りつつある現在、対面でのリアルな面接も復活するなど、就職活動が行いやすい環境も整ってきています。

 そこで、こうした機を捉え、都は、安定した就労を目指す就職氷河期世代が、より速やかに正規雇用へと結びつく支援を一層強化すべきです。見解を求めます。

答弁1
産業労働局長
 就職氷河期世代に対する就業支援についてでございますが、就職氷河期に入社ができず、不安定な就労や生活の続く方々が中高年層となる中、速やかな就業を効果的に実現する後押しは不可欠でございます。

 これまで都は、仕事の経験に応じ、一定の期間で業務のスキルを高めるプログラムを提供するほか、最長六か月間、派遣社員として働いた上で正規雇用となるサポートなどを行ってまいりました。

 今年度は、速やかに正社員としての採用を実現するため、セミナーで就職活動のノウハウを学んだ後、専門家に希望の職種や条件を相談し、複数の会社との面接に臨むマッチングの機会を都内各地で合計六回提供いたします。

 これによりまして、就職氷河期世代の就業を後押しいたします。

ページの先頭へ


都市の整備

質問1
 次に、東京の水循環についてです。

 水は命の源であり、健全な循環の維持は、持続可能な社会を築く上で不可欠です。

 東京における水循環の象徴が玉川上水です。多摩川から羽村で取水された玉川上水は、江戸時代、四谷大木戸まで約四十三キロメートルを自然流下した後、外堀、神田川、日本橋川を経て、隅田川に至るとともに、武蔵野台地の各地に三十余りの分水も引かれました。

 都議会公明党は、一九六七年に決定した東京の未来構想、緑の森と噴水の中にそびえる高層都市大東京以来、玉川上水上流の多摩地域から、外堀、日本橋、東京湾まで、河川水の導水で清流を復活させる水と緑の回廊・国際都市東京の実現を提言してきました。

 そして今、都の「未来の東京」戦略に、多摩川からの通水の可能性も展望した外濠浄化プロジェクトとして位置づけられています。

 外濠浄化プロジェクトは、東京が誇る貴重な水辺空間である外堀や日本橋川の水質改善に資するなど、東京の水循環に重要な効果をもたらすプロジェクトであると考えますが、知事の見解を求めます。

答弁1
知事
 外濠浄化プロジェクトの水循環への効果についてのお尋ねがございました。

 水は生活にゆとりや潤いをもたらす資源であり、東京が持続可能な成長を続けるためには、良好な水循環の形成が重要であります。

 山から川、海、そして空へと姿、形を変え、水は地球を循環しており、都市におきましては、水源から水道、下水道を通り、河川や海へと循環する水の輪が存在をいたします。

 都は、外濠浄化プロジェクトに取り組み、外堀の水質改善に向けまして、荒川河川水や下水再生水を玉川上水路などを活用いたしまして、導水――水を導く、導水する予定であります。この取組によりまして、日本橋川を経て、東京湾への水循環が形成されます。

 今後も、緑や水辺を生かしました都市空間の整備を進めまして、都民が水の恵みを享受できる良好な水循環の実現を目指してまいります。

質問2
 次に、新宿の拠点再整備についてです。

 一八八五年の新宿駅開業以来、鉄道とともに発展してきた駅周辺では、二〇四〇年代の実現を目指す新宿グランドターミナルの再編に向けたプロジェクトが動き出しました。

 私は、二〇一八年第一回定例会で、駅ビルと駅、駅前広場の再編について、駅周辺の交流、連携と誰もが快適に利用できる空間の整備を訴えて以来、予算特別委員会や都市計画審議会など事あるごとに、駅の東西南北の一体的な活用を図り、新宿全体のまちづくりを推進することを一貫して求め、今後の方針と取組状況について答弁を得てきたところです。

 そして、二〇二一年からは、二〇三五年度に東西デッキなどの概成を目指す土地区画整理事業が進み、昨年秋からは、二〇二九年度竣工予定の新宿駅西口地区で既存建物の解体が始まり、続いて、新宿駅西南口地区において、今春、北街区に先行して二〇二八年度竣工予定の南街区での解体工事が着手されました。

 つい先日、新宿観光振興協会の方々と意見交換した折には、本年四月に開業した東急歌舞伎町タワーをはじめ、駅周辺で進む魅力的なまちづくりに象徴される国際的な商業都市、観光都市として、勢いよく発展することへの期待の声を伺いました。

 一方で、地域住民や百貨店でお買物をされる方々からは、二〇四〇年代という、殊さら遠い将来は待ち望めないという切実な思いであったり、副都心建設当時のつち音を懐かしむ思い出話であったり、期待と不安の入り交じった声も寄せられています。

 これらの声に応えるには、新宿グランドターミナルの再編は大規模かつ長期にわたることから、まちの過去から現在、未来への変遷などを可視化するなど、分かりやすい情報発信も重要です。見解を求めます。

答弁2
都市整備局長
 新宿の拠点再整備についてでございます。

 新宿駅は乗降客が多く、長期間にわたり、複数の事業が段階的に進むことから、官民が連携し、駅利用者へ事業等に関する情報を適切に発信していくことが重要でございます。

 事業への理解やまちづくりの機運を高めるため、昨年度、民間事業者と共にポスターやプロモーション動画を作成し、駅での掲示や電車内での放映など、グランドターミナルの将来イメージ等を情報発信してきております。

 今年度は、官民連携の下、エリアマネジメント協議会を設立し、さらなる周知拡大を図るとともに、順次建て替えの進む民間ビルの完成後の姿を示すなど、事業の進捗状況を踏まえた情報発信を継続的に行ってまいります。

質問3
 次に、西新宿のまちづくりについてです。

 都は、一九六〇年、淀橋浄水場廃止後の跡地について、新宿副都心計画を発表しました。

 一九七〇年代初頭から超高層ビルの建設が始まり、一九九〇年に竣工した東京都庁舎を含む摩天楼群が形成され、今に至ります。

 現在、これらの中には、築三十年を経過したビルが多く、改修などの更新期を迎えており、都と新宿区は、本年三月、西新宿地区再整備方針を策定しました。本地区は、一街区ごとが広く、立体的な都市構造であるがゆえに、段差、高低差などのバリアが多いため、移動の負担も大きく、目的地までの経路が把握しづらいという課題も抱えています。

 例えば、西口駅前広場から続く動く歩道が果たす機能を新宿中央公園まで延伸することや、都庁前駅と各街区を結ぶバリアフリー動線の確保など、誰もが安心して心軽やかに移動でき、分かりやすく利用しやすいまちづくりを進めるべきです。見解を求めます。

答弁3
都市整備局長
 西新宿のまちづくりについてでございます。

 西新宿地区は、新宿副都心建設から半世紀が経過し、社会状況や周辺環境の変化に対応した人中心のウオーカブルな都市空間への再編が必要でございます。

 このため、先般、西新宿地区再整備方針を策定し、道路と街区が一体となった歩行空間の創出や、まちの高低差を解消するエレベーターなど、誰もが快適に移動できるバリアフリー動線や案内誘導の拡充、歩行者の回遊性を高めるモビリティーの実装などに取り組むこととしております。

 今後、将来の民間の建て替えや大規模改修などの機会を捉え、関係者が連携して、東京の新しいライフスタイルを創造、実現するまちを目指して取組を進めてまいります。

質問4
 その実現に向けては、民間事業者だけでなく、本地区の地権者でもある都も、再整備に関する検討を進める必要があります。

 本地区の公開空地や低層空間について、多様な人々が憩い、たたずめる空間づくりを誘導していくと計画されていますが、例えば、都庁舎周辺には、上下の道路との接続部に階段でしか移動できない段差などが存在しています。

 そこで、都自らがリーダーシップを発揮して、都庁舎周辺の空間再編について検討し、西新宿地区のまちづくりを牽引すべきと考えますが、知事の見解を求めます。

答弁4
知事
 都庁周辺の空間再編についての答弁を加えさせていただきます。

 都庁舎は西新宿を象徴する建物であり、多様な人々が集い、交流できる空間への再編に向けまして、都が率先して取り組むことが重要でございます。

 このため、都庁周辺におきまして、新宿駅から中央公園につながる道路と都民広場を、快適で誰もが居心地よく一体的に利用できる空間の検討に着手をいたします。

 また、その効果をいち早く体感できますよう、昨年度に引き続きまして、大人から子供まで楽しめるイベントを都民広場で行います。

 これらの取組を積極的に進めることで、西新宿の再整備を先導いたしまして、安心して楽しく歩ける、人が主役のまちづくりに取り組んでまいります。失礼いたしました。

質問5
 次に、スマート東京についてです。

 スマート東京を進展させるためには、日常生活の不安や不便、働く人々の課題などを解決するサービスを体感できる事業が求められており、その先行実施エリアが西新宿です。

 私はこれまで、スマート東京が、地域と疎遠なところで行われる、知る人ぞ知る見本市に陥る懸念を指摘し、新たな技術の実装に地域と一体となって取り組む西新宿モデルを早期に構築する重要性を訴えてきました。

 まちの再整備方針も策定され、大きく変貌を遂げる西新宿のさらなる発展に向けて、地域の魅力を高めるスマートサービスの実装を着実に進めるべきです。見解を求めます。

答弁5
デジタルサービス局長
 西新宿のスマートシティの取組に関するご質問にお答えいたします。

 まちの再整備に際して魅力を高めるには、住民や企業など様々な主体と共に先端サービスの実装に取り組むことが重要であります。

 都は昨年度、地元企業に加え、技術や知見を持つ大学やスタートアップと連携したコンソーシアムを設立し、自動配送など五分野で技術開発を進め、昨年十一月には、XRの常設施設が開業し、実装につながっております。

 今年度、新たに公募する三テーマを加え、八分野で実装に向け、取組を拡充いたします。こうした取組を広く発信する秋のイベントでは、様々なスマートサービスを都民に体験していただき、その意見を実装に向け、生かしてまいります。

 今後も地域と共に取組を進め、西新宿モデルのさらなる推進を図り、まちの魅力向上につなげてまいります。

質問6
 次に、飯田橋駅周辺基盤整備についてです。

 飯田橋は、JRと地下鉄四路線が結節し、幹線道路三路線が交差する交通の要衝です。

 私はこれまで、階段しかない飯田橋歩道橋や地下鉄出入口について、地域の高齢者やベビーカーを使用する子育て世代の方々から往来が不便だとの声を伺い、駅前や沿道の老朽化した施設の機能更新と併せて、エレベーターなど、駅とまちをつなぐバリアフリー動線の確保や、安心して移動できる歩行者ネットワークの形成などを訴えてきました。

 これに対し、都は、本年四月、飯田橋駅周辺基盤整備方針を取りまとめましたが、駅周辺で設立されている複数の再開発準備組合などの周辺開発とも連携し、人中心の基盤整備を推進すべきです。見解を求めます。

答弁6
都市整備局長
 飯田橋駅周辺基盤整備についてでございます。

 飯田橋駅周辺は、駅や歩道橋、地下鉄の出入口等が混雑しており、バリアフリー動線にも課題があることから、駅周辺の再開発事業と連携して、必要な動線やゆとりある広場空間などを確保することが合理的かつ効果的でございます。

 都は現在、地元区や鉄道事業者等と共に、基盤整備方針で示した駅前広場や歩行者デッキなどの整備内容や複数の駅周辺開発と連携した段階的な整備手法などについて検討を進めております。

 引き続き、駅とまちが一体となった便利でにぎわいのある人中心の交通結節点の整備に取り組んでまいります。

ページの先頭へ


医療

質問1
 次に、都立大久保病院についてです。

 近年、女性のライフスタイルが多様化し、よりきめ細かな診療と安心して受診できる環境を希望する声が高まっています。

 都議会公明党は、昨年の第四回定例会で、女性の医療ニーズに応えるため、都立病院において女性特有の疾患にワンストップで対応できる体制を提案。これを受けて、知事は、都立大久保病院に、乳がんなど女性特有の疾患の早期発見、早期治療などの機能を持つ女性医療センターを設ける方針を表明しました。

 期待の声を多数伺っており、速やかに都立大久保病院において女性医療センターを開設すべきです。見解を求めます。

答弁1
福祉保健局長
 都立大久保病院の女性への医療に関するご質問にお答えをいたします。

 都立大久保病院に七月一日に開設をいたします女性医療センターでは、乳がんや月経困難症に加え、女性ホルモンに関係して生じる様々な症状等に、婦人科、乳腺外科等が連携して治療する体制を構築するとともに、診察室に会話漏れ防止機器を設置するなどプライバシーにも配慮をいたします。

 また、大久保病院が行う痛みのないMRI乳がん検診につきまして、患者の利便性に配慮してウェブ予約を導入し、二十四時間受け付けるとともに、連携する医療機関等に検診の利用を積極的に働きかけてまいります。

 さらに、仕事と治療の両立を後押しするため、患者の同意を得て勤務先の産業医と治療計画等を共有するなど、患者の状況に応じたきめ細かな支援を行ってまいります。

ページの先頭へ


市場

質問1
 次に、新宿淀橋市場についてです。

 東京都中央卸売市場としては、青果物で大田、豊洲に次ぐ第三位の取扱量を誇る淀橋市場は、一大消費地、人口密集地で利便性の高い新宿エリアに立地し、産地や業界団体からも新宿淀橋市場の名で親しまれています。

 今後も、地域住民やホテル、飲食店などにとって、なくてはならない存在としてその役割を果たすには、老朽化が進む施設の更新はもとより、狭隘な用地を一層有効的に活用しながら、物流の効率化や多様化する食のニーズに機敏に対応する必要があります。

 そこで、新宿淀橋市場を都市型市場のモデルとなる施設として整備すべきです。見解を求めます。

答弁1
中央卸売市場長
 淀橋市場拡張整備事業の進捗についてでございますが、都心部の新宿に立地する淀橋市場が、今後も青果物の安定供給を担っていくには、施設の老朽化対応や狭隘な用地を生かした市場の機能強化を図ることが重要でございます。

 このため、都は、市場関係者との協議を踏まえ、老朽化した事務所棟を建て替え、併せて取引先のニーズに対応した加工パッケージエリアを施設内に整備いたします。

 さらに、効率的な物流と利便性の高い市場運営のモデルとなるよう、市場関係者による自動立体冷蔵倉庫や商品の自動搬送化につながる先端技術の導入に向けた取組を、補助事業により後押しいたします。

 こうした取組によりまして、淀橋市場が地域における青果物流通の拠点としての役割を将来にわたって果たすことができるよう事業を着実に推進してまいります。

ページの先頭へ


道路・公園・住宅の整備

質問1
 次に、補助第七四号線についてです。

 高田馬場駅の南側で一九九三年から事業中の補助第七四号線諏訪通りは、JR線、西武新宿線と立体交差する幅員約六メートルの現道を、トンネル構造の幅員約二十八メートルの道路に拡幅するものです。

 鉄道東側の本線トンネルの躯体は二〇〇五年に完成し、鉄道運行により施工時間に制約のある鉄道交差部の躯体は二〇一六年に構築が完了しました。しかし、いまだ本線の開通には至らず、地域住民からは、いつになったら開通するのかという声が日増しに強くなっています。

 また、諏訪通りが中野方面に直進できない小滝橋交差点では、本事業に伴って車両交通の流れが改善されると仄聞するとともに、諏訪通り沿線の早稲田大学早稲田キャンパスや戸山公園、落合中央公園など、広域避難場所への避難路としても役割が期待されます。したがって、諏訪通りの早期開通に取り組むべきです。見解を求めます。

答弁1
東京都技監
 補助第七四号線の取組状況についてでございますが、本路線は、千代田区九段北二丁目から杉並区上井草四丁目に至る延長約十五キロメートルの地域幹線道路でございます。

 このうち、新宿区大久保三丁目から高田馬場四丁目までの六百五十メートルの区間で事業中でございまして、本区間の整備と併せ、近傍の小滝橋交差点を改良し、中野方面への直進を可能にすることで東西の交通の円滑化が図られます。また、鉄道交差部において大型の緊急車両の通行が可能となるなど、地域の防災性が向上いたします。

 現在、本線トンネルの年内の交通開放を目指し、街路築造工事やトンネル内の設備工事等を実施しております。

 引き続き、地元の理解と協力を得ながら、着実に事業を推進してまいります。

質問2
 次に、都立戸山公園についてです。

 都は、二〇一五年、戸山公園に隣接する約三千平方メートルの国有地を取得しました。私は、二〇一九年第二回定例会で、この用地について早期整備を求めましたが、取得から八年たった今も、いまだフェンスに囲まれ、雑然と草木が茂ったままです。

 戸山公園は、多目的運動広場と防災機能を持つ貴重な公園であり、今後の整備について、取得済み用地の活用も含め、区民をはじめ、多くの人々が快適に利用できるよう、新宿区と連携を密にして取り組むべきです。見解を求めます。

答弁2
東京都技監
 戸山公園の整備についてでございますが、本公園では、これまで運動広場やアスレチック広場を整備し、スポーツやレクリエーションの場として親しまれております。

 また、避難場所に指定されていることから、非常用照明や発電設備等を整備するとともに、災害時にも利用できる防災トイレに順次更新するなど、防災機能の向上を図っております。

 今後は、運動広場に隣接した取得済みの用地について、地元区とも連携し、広場としての利用に向けた準備を進めますとともに、引き続き園路などの改修も行い、安全で誰もが快適に利用できる公園づくりを進めてまいります。

質問3
 次に、都営住宅の耐震化についてです。

 私は、二〇一八年第一回定例会で、都営戸山ハイツアパートの併存店舗付住棟四棟で耐震改修が遅々として進まない現状を指摘し、併存店舗の買取り制度を提案しました。

 これを受けて、都は、移転を希望する権利者から一部店舗を買い取り、その内部に補強のための部材を集約配置する新たな手法を導入し、さらに、二〇二五年度末までに都営住宅の耐震化率一〇〇%の目標を掲げています。

 目標年限まで残り三年を切っており、その達成には実効性のある取組が不可欠です。戸山ハイツアパートにおける耐震改修の取組状況について、見解を求めます。

答弁3
住宅政策本部長
 都営住宅の耐震化についてでございますが、都は、令和七年度末の耐震化完了に向けまして、併存店舗付住棟の耐震改修に重点的に取り組んでおります。現在、営業継続希望の権利者とは耐震改修の合意形成を図るとともに、転出希望の権利者からは店舗買取りを進めております。

 今後、折衝状況等を踏まえまして、耐震改修の実施が困難な場合は、建て替えや撤去も視野に手法を見直してまいります。

 戸山ハイツアパートでは、対象の四棟のうち一棟において新たに工事の合意が得られました。また、二棟は設計中であり、残る一棟は設計に向け合意形成を進めております。

 引き続き、耐震化の目標達成に向け取り組んでまいります。

ページの先頭へ


観光

質問1
 最後に、東京の観光振興についてです。

 私の地元、新宿区は、文化と伝統が息づき、芸術が彩りを添え、水と緑が豊かで、庶民の活気と生命力にあふれたまちです。

 しかし、コロナ禍の当初、感染拡大、夜のまち、あるいはエピセンター、感染震源地などと酷評され、まちが痛めつけられたとの悲痛な声を伺ってきました。

 そこから反転して、今、レジリエントな取組として、本日の多くのテーマで取り上げてきたように、地域の魅力を高め、来街者を増やそうとする動きが大きく広がっています。

 特に観光には、地域の魅力を再発見し、愛着と誇りを高める潜在力があると考えます。コロナ禍で深刻な影響を受けた都内の観光を活性化し、持続的な東京の成長につなげていくためには、地域住民の観光資源に対する理解を促すとともに、観光客受入れへの機運を高めるべきです。見解を求め、質問を終わります。

答弁1
産業労働局長
 地域での観光振興の機運醸成についてでございますが、都内の各地域への来訪者を増やす上で、住民や様々な主体が観光の重要性を理解して、誘客に向けて取組を進めることは重要でございます。

 これまで都は、大学と連携してシンポジウムを開催し、観光による地域活性化の事例などを幅広く発信してまいりました。また、地元の観光関連団体と協力し、地域での旅行者の受入れに向けた機運を高めるキャンペーンを実施しております。

 これらに加えまして、今年度、観光の重要性を理解する方を増やすため、若者が都内の様々な地域の文化を学ぶとともに、新しい集客施設などの様子に触れ、それらの魅力をSNSを通じ紹介するプログラムを実施いたします。

 これらによりまして、都内観光の活性化を図ってまいります。

ページの先頭へ


ページ先頭に戻る