東京都議会は、これまで、2020年オリンピック・パラリンピック競技大会の東京招致に関する決議、特別委員会の調査、全国の自治体への働きかけなど様々な活動を行ってきました。 9月7日の開催都市決定に向けて、特定非営利活動法人東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会からの依頼を受け、東京都や招致委員会と一体となった招致活動を行うことを目的として議員団を派遣しました。
アルゼンチン共和国ブエノスアイレス市
平成25年9月5日(木曜日)から10日(火曜日)までの6日間
随行 議会局職員2名
総額 約24153千円
吉野 利明議長を団長とした2020年オリンピック・パラリンピック競技大会開催都市決定に伴う派遣団15名は、平成25年9月5日から10日までの6日間、第125次IOC総会が開催されるアルゼンチン共和国ブエノスアイレス市を訪問し招致活動などを実施しました。
9月6日、まず、派遣団は、独立行政法人国際協力機構、JICAアルゼンチン事務所に向かいました。事務所では、事業内容と五輪招致協力事業について説明を受けた後、同席した「社団法人在亜日本語教育連合会」の代表者らと会談しました。同連合会は、JICAの後援のもと、オリンピック・パラリンピックの東京招致を願い、当地で日本語を学ぶ生徒を対象に「五輪招致を願う絵画、作文コンクール」を実施しており、その取り組み状況について説明を受けました。派遣団は、東京招致への応援に感謝を述べるとともに、「互いに心を合わせて日本開催を勝ち取ろう」と呼びかけ、士気を高めました。
次に、ブエノスアイレス市議会を表敬訪問しました。吉野団長から、今回のブエノスアイレス訪問の趣旨を述べ、市議会関係者や詰め掛けた地元報道関係者を前に、東京招致に向けた強い決意をアピールしました。
続いて、ブエノスアイレス市役所を表敬訪問しました。市の最高幹部と会談し、改めて、2020年大会の東京招致を強く訴えました。
訪問した市議会、市役所、いずれからも、東京開催を支持する旨の言葉を頂くことができました。
その後、派遣団を代表して、吉野団長と川井副団長はコロン劇場で開催されたIOC主催によるオープニングセレモニーに出席し、東京の熱意を示すことに努めました。
ここまでの間、団員は、移動中の空港、航空機内、ブエノスアイレス滞在中、最後の最後まで、機会を捉えて東京招致のPRに努めました。
翌9月7日、2020年オリンピック・パラリンピックの開催都市が決定されるIOC総会には、派遣団を代表して、吉野団長、川井副団長、吉原団員、中嶋団員の4名が出席しました。そこでは、柔道の元金メダリストの山下選手を連れ立って、各国のIOC委員と挨拶、ハグを交わすなど、東京の熱意を感じ取っていただくため、投票直前までロビー活動を重ねた後、プレゼンテーションや投票の状況を見守りました。
東京のプレゼンテーションは、オリンピック精神やスポーツの持つ力、日本人の「おもてなし」の心を訴えながら、質の高い計画、確実で安全な開催能力をアピールするもので、IOC委員の心を捉えた素晴らしい内容でありました。
第1回目の投票で、イスタンブールとマドリードが同じ票数を獲得、最下位を決める第2回目の投票でマドリードが落選、続く東京とイスタンブールによる決戦投票の結果、97票中、東京が60対36の大差で圧勝し、IOCのロゲ会長から開催都市が東京に決定したことが発表されました。
この間、4名以外の派遣団員は、日本から応援ツアーで駆け付けた大勢の方々とともに、総会会場に向かう東京代表団を盛大に送り出すとともに、ビューイング会場において、総会の状況を見守り、声援を送りました。ビューイングでは、約200名からなる東京応援団をリードし、会場内の盛り上げ役として活躍しました。
夜の祝勝会では、安倍首相、森元首相、猪瀬知事らに続き、吉野団長が挨拶に立ち、東京招致にご協力をいただいた方々に御礼を申し上げるとともに、今後都議会としても2020年東京大会を成功させていく決意を述べました。
翌日8日、派遣団は、東京招致決定の感動とともに、ブエノスアイレス空港から帰途に着き、翌々日、無事に帰国いたしました。
2020年東京大会は、日本経済を再生させ、そして大震災から立ち直った姿を示すことにより、世界に対し人類がどんな逆境からも立ち上がれることをアピールするとともに、東京を世界一の都市へと飛躍させる起爆剤となるものであり、団員一同、成功に向け全力で取り組んでいく決意を新たにしました。
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