東京都議会は、これまで、2016年オリンピック・パラリンピック競技大会を東京に招致するための決議、特別委員会での調査、国や他自治体への働きかけなど様々な活動を行ってきました。 10月2日の開催都市決定に向けて、(特非)東京オリンピック・パラリンピック招致委員会からの依頼を受け、東京都や招致委員会と一体となった招致活動を実施することを目的として議員団を派遣しました。
デンマーク王国コペンハーゲン市
平成21年9月29日(火曜日)から10月4日(日曜日)までの6日間
随行 議会局職員1名
総額 約10478千円
田中 良議長を団長に、2016年オリンピック・パラリンピック競技大会開催都市決定に伴う派遣団10名は、平成21年9月29日から10月4日までの6日間、デンマーク王国コペンハーゲン市で、招致活動などを実施しました。
まず、派遣団は、立候補都市のプレゼンテーションや投票が行われるIOC総会の会場となるベラセンター、IOCのオープニングセレモニーが行われるオペラハウス、サイクリングイベントの開催される市庁舎前広場など、招致の中心施設を視察しました。
次に、間 寛平さんアースマラソンのコペンハーゲン到着イベントの会場となるカステレット要塞内にあるゲフィオンの泉に向かいました。間 寛平さんは、2016年オリンピック・パラリンピック招致大使であり、マラソンとヨットのみで、世界一周をするアースマラソンに挑戦しています。高橋 尚子さんをはじめとしたオリンピック・パラリンピックのメダリスト、デンマーク日本人会や2016年東京オリンピックを望む学生の会(以下「学生の会」といいます。)の方々とともに、寛平さんのコペンハーゲン到着を盛大に迎えました。国内外のメディアに向けて、東京へのオリンピック・パラリンピック招致を強くアピールしました。
また、夜には、ソーシャルファンクション(合同夕食会)が開催されました。間 寛平さんを囲んで、石原 慎太郎知事、高橋 尚子さんやロサ・モタさんなど多くのアスリートの方が参加し、国内外のメディアにも公開されました。田中 良議長は開会のあいさつで、吉野 利明議員が乾杯のあいさつで、2016年オリンピック・パラリンピックの東京開催を強くアピールしました。派遣団の団員は、現地メディアなどの取材に対して、積極的に東京のPRを行いました。
10月1日には、デンマークオリンピック委員会主催のサイクリングイベントが開催されました。4立候補都市の若者が、プレゼンテーション会場となるベラセンターをスタートし、市庁舎前のゴールまで、各都市のPRをしながら自転車で走るイベントです。派遣団は、ゴール地点で、東京代表の若者を迎え、間 寛平さんとともに東京を大いにアピールしました。
夕方には、IOC総会の出席者、多くのアスリートの出席により、決起集会が開催されました。福田 富昭招致委員会理事(JOC副会長)の開会あいさつの後、田中 良議長が乾杯のあいさつで、東京招致の強い決意を表明しました。また、川井 しげお議員の発声で、最後まで頑張ることを誓い、IOCのオープニングセレモニーでIOC委員への招致活動に向かう参加者を盛大に送り出しました。
10月2日は、IOC総会が開催されました。投票に先立ち、4候補都市が、シカゴ、東京、リオデジャネイロ、マドリードの順番で45分間のプレゼンテーションと質疑が行われました。
派遣団は、開催都市決定東京応援ツアー(以下「応援ツアー」といいます。)で駆けつけた方々とともに、ホテルからプレゼンテーションのため会場に向かう石原知事、田中議長をはじめとした東京の代表を、力強く送り出しました。
各都市のプレゼンテーションは、ホテル内のプレスルームで視聴しました。東京のプレゼンテーションは、平和・環境を訴えるすばらしいもので、会場にいた外国のプレスの評判も非常に高く、結果が期待されました。
投票は、夕食会の会場となるホテルに設置されたビジョンで、視聴しました。1回目の投票で、シカゴが落選し、大いに期待が膨らみました。しかし、誠に残念ながら、2回目の投票で東京の落選が発表されました。その後、IOCのロゲ会長から、2016年オリンピックの開催都市として、リオデジャネイロに決定したことが発表されました。
夜は、応援ツアー、日本人会、学生の会など東京招致にご協力いただいた方々にお礼を申し上げるとともに、オリンピック・パラリンピックの東京開催に向けた熱い思いを伺うなど意見交換を行いました。
今回の派遣を通じて、今後とも、東京がオリンピック・パラリンピックの招致活動を通じて訴えてきた、世界平和の尊さや地球環境の大切さなどの理念の実現に向けて取り組むことが重要であると強く感じました。
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