続いて、11月8日から10日まで北京市を訪問しました。
8日には、北京市人民代表大会常務委員会の杜徳印(ト トクイン)主任(主任は日本では議長にあたる。)を表敬訪問し、日中国交回復35周年の節目にあたり、28年の歴史を持つ両都市の交流が日中の友好にも大きく貢献していることを再確認するとともに、東京都と北京市がともに抱える、環境に配慮した持続的都市づくりなどの諸課題について率直な意見交換を行いました。
北京市内では、平成20(2008)年8月に迫った北京オリンピックの開催に向けて、環状道路が5本も完成していました。かつて道路を埋め尽くしていた北京の有名な自転車がなくなり、高速道路網が整備され、LNG(液化天然ガス)のバスが走っております。また、地下鉄網も整備されつつあり、オリンピックまでには、更に充実されるとのことで、自動車の渋滞解消に向け大きく期待されていました。
翌9日には、オリンピックの各施設を紹介する「北京市“2008”工程展示センター(オリンピック展示場)」とメインスタジアムを視察しました。
「鳥の巣」と呼ばれる斬新なデザインのメインスタジアムはもとより工程展示センターでは、模型やジオラマなども使い、オリンピック施設が分かりやすく展示されており、理解を深めることができました。また隣の敷地ではメインスタジアムが急ピッチで建設中であり、様々な施設と会場のスケールの大きさに北京市の意気込みを感じました。
10日には、北京市都市計画展覧館を視察しました。北京市の過去から現在、未来までの都市づくりについて、映像や模型など様々な手法で説明を受け、意見交換しました。
まず北京市の歴史と未来について、紹介するビデオを見ましたが、3D(スリーディー)といわれる立体映像の技術を用い、10分程度で北京市を大変分かりやすく説明していたことに感心しました。東京都もディーゼル車対策をはじめとして、世界に誇れる都市政策を進めていることを紹介するビデオを作成し、東京のすばらしさを広く世界にアピールすることが大切であると強く感じました。
また、館内の吹き抜けの階段の壁面に巨大な北京市のレリーフがあり、昭和24(1949)年(新中国成立時)の北京市街の様子を理解することができました。
北京市街=北京城の骨格は、元朝時代に由来し、その後、明朝時代に内城、外城が整備される。
その他にも紫禁城の模型や、2層吹き抜けのフロアーに、北京市街を750分の1のスケールで再現した巨大なジオラマがあり、現在から未来までの都市づくりの様子が、非常に分かりやすく示されていました。
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