第21回東京都平和の日記念式典
議長挨拶(三月十日)

 本日ここに、ご遺族をはじめ、平和を願う都民の皆様とともに、第二十一回東京都平和の日記念式典を執り行うに当たり、東京都議会を代表いたしまして、ご挨拶を申し上げます。

 今日まで、国の内外において、多くのかけがえのない命が失われましたことは、永遠に忘れることのできない深い悲しみであります。

 東京は、昭和十七年四月十八日以来、度重なる空襲を受け、昭和二十年三月十日の東京大空襲では、下町を中心とした地域が一夜にして焦土と化し、多くの都民が犠牲となりました。

 今日、私たちが享受する平和と繁栄は、こうした重く尊い犠牲の上に築かれてきたものであります。

 私たちは改めて、過去における戦争の悲惨さを心に刻み、この史実を風化させることなく、次世代に語り継ぐとともに、強い意思を持って平和な社会の実現へ、新たな一歩を踏み出さねばなりません。

 今後とも、すべての都民が安心し、真に豊かな生活を送ることのできる平和な社会・国家を構築するため、より一層の努力を傾注してまいる所存でございます。

 ご列席の皆様のご健勝・ご多幸を心から祈念いたしまして、挨拶といたします。

平成二十三年三月十日
東京都議会議長 和田宗春

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