東京都議会情報公開推進委員会速記録第三号

令和三年十二月十五日(水曜日)
第十四委員会室
午後三時二分開議
出席委員 九名
委員長   早坂 義弘君
委員長代行 清水 孝治君
      林あきひろ君
      田の上いくこ君
      藤井あきら君
      斉藤やすひろ君
      古城まさお君
      白石たみお君
      竹井ようこ君
欠席委員 なし

本日の会議に付した事件
公文書一部開示決定及び非開示決定に係る審査請求について(非公開)
都議会HPのデザイン等の見直しについて

○早坂委員長 ただいまから情報公開推進委員会を開会いたします。
 初めに、本日の議題に関連するため、本委員会に出席する幹部職員を紹介いたします。
 議事部議案法制課長の池田貴洋さんです。
   〔職員挨拶〕

○早坂委員長 紹介は終わりました。

○早坂委員長 それでは、公文書一部開示決定及び非開示決定に係る審査請求についてを議題といたします。
 審査請求につきましては、東京都議会情報公開条例第二十一条第二項に基づきまして、議長は本委員会に諮問をし、審査請求について裁決を行うものとされております。
 また、本委員会が議長からの諮問に応じた審議を行う場合は、同条例第二十四条第六項において、非公開とすることが定められております。
 したがいまして、この際、委員、議会局職員、記録業務従事者以外の方はご退室願います。

   〔午後三時三分非公開に入る〕
   〔午後三時四十八分非公開を終わる〕

○早坂委員長 それでは、これ以降の委員会は公開とし、速記録も公表されますので、ご了承願います。
 次に、都議会HPのデザイン等の見直しについてを議題といたします。
 本件について、広報課長から説明を聴取いたします。

○川口議会局広報課長 それでは、恐れ入りますが、別紙11の都議会HPのデザイン等の見直しについてをご覧願います。
 まず、1の基本的な考え方でございますが、都議会ホームページの情報をより見やすく、分かりやすく都民に伝えるために、デザインやレイアウト等の情報の見せ方などを改善するというものであります。
 次に、検討事項についてですが、情報の見せ方の改善といたしましては、視認性を高めるためのデザイン変更や、利用者の関心を考慮したコンテンツ配置、関連情報の相互リンクの設定などを考えてございます。
 その他の事項といたしましては、閲覧数の多い議員紹介ページについて、英語版を作成することを検討してまいります。
 次に、3の検討スケジュールについてですが、本日のご報告の後、年度末の三月に見直し案の概略、画面のイメージのようなものをお示しいたしまして、ご報告させていただきます。
 そして、四月以降、事業者との契約を経て見直しの詳細検討などを進め、来年度中にデザイン等の見直しを行いたいと考えてございます。
 次に、別添の参考資料1をご覧ください。現在の都議会のホームページのトップページでございます。
 現状といたしましては、画面構成が三列レイアウトになっているため、視線が左右に移動して見づらいことですとか、コンテンツが同列に配置されており、めり張りがないといった課題がございます。
 一方、参考資料の2をご覧いただきますと、こちら他県議会のホームページのトップページでございますが、議場の画像などを表示したり、数多くのコンテンツからフォーカスするものを選択して情報にめり張りをつけていたり、メニューリストのプルダウン化などの工夫が凝らされております。
 また、参考資料3の議員紹介ページの他県との比較でございますが、一枚目の都議会のものは、各情報のタイトル、説明がなくて、会派名や所属委員会などの情報が掲載されております。
 他方、二ページ、三ページの他県議会のものは、表などを用いまして、項目ごとに掲載情報を表示しているので、見やすく、分かりやすい構成になっております。
 最後に、参考資料4でございますが、こちらは会議の予定表を他県と比較した資料となります。
 現在の都議会のものは、日付ごとの表になっていまして、一覧性に欠けるほか、質問順序などの関連情報とのリンクがなされておりません。
 一方、他県議会のものは、土日も表示したカレンダー形式の表を活用して、議会日程が一覧できるようになっているほか、関連情報のリンクも張られているため、見やすくなってございます。
 参考資料としてお示ししたものは、あくまで例示でございますけれども、冒頭申し上げたとおり、都議会のホームページの情報をより見やすく、分かりやすく都民に伝えるという観点に立ち、今後デザインやレイアウト等の見直しを検討してまいりたいと存じます。
 説明は以上でございます。

○早坂委員長 説明は終わりました。
 それでは、ただいまの説明について、皆様のご意見をお伺いしたいと思います。
 どうぞご発言願います。

○藤井委員 ご説明ありがとうございます。
 今回、ホームページのデザインを変更されるということでありまして、これまでも機能の強化は、過去四年間でもかなりしているなというふうに思っています。議事録の検索等非常にしやすいものになっているとは思っているんですけれども、サイトがすごく、これ何を伝えたいサイトなのかというところが分かりにくいなというふうに思っておりまして、都議会のサイトとして、何を都民の皆様にお伝えしようとしているのかというところ、今回の説明にも特になかったので、ちょっとそこを明確にした上で、何をどう伝えていくのか。
 めり張りをつけるにしても、単にアクセスの多いものにめり張りをつけていくだけだと、あまり意味がないような気がするので、都議会のサイトとして何を伝えていくべきなのかというところを、やはり明確にした上で変更していくべきではないかというふうに思います。
 あと、ちょっと細かい話ですけど、今、資料でもいただいている都議会のホームページのトップページを見ると、一番最初に議長室からというところで、議長の写真が目に入ってきて、それを伝えたいのかというような印象すら持ってしまうので、他のサイトを見ると、そうではないような気がしますので、そこをやはりまずちゃんと詰めないと、まずアクセスが多いもの、だから都民であったりとか多くの方が見ているものと、あと議会として伝えたいものという、この二つがちゃんとマッチするような形でサイトをつくらないと意味がないと思いますので、その点はしっかり考慮した上で、デザインの見直しをしていただきたいと思います。
 以上です。

○早坂委員長 ご意見ありがとうございます。
 ほかにありましたら。

○白石委員 私からも、意見をいわせていただきたいと思いますが、まず、見やすさというよりも、見ても分からないというようなことが、かなりあるというふうに思います。
 一つが請願陳情の件ですが、請願陳情、会派ごとの態度も載せていただきたいというのもあるんですけれども、不採択になったものはそもそも載らないというふうなところは、やはり都民からの権利ですから、採択されたもの、不採択されたものも、そして各会派の反対か賛成かも含めて、はっきりと都民が見て分かるようにしていただきたいなと。その情報がないというところが、まず一つ、私は改善してもらいたいというふうに思います。
 それから、見やすさは当然なんですけれども、見ても分からないというのは、一つには情報がないと。例えば委員会で何をやっているかがよく分からないと。それは議案が載っていないからとか、委員会で提出された資料が載っていないと。これじゃ、都民が見ていても何を話しているんだろうというふうになると思うんです。
 なので、やはり委員会での提出資料、議員からの要求された資料、それから、局からの資料も東京都のホームページに載せていただかないと、都民が見てもそもそも分からないというところを改善していただきたいなということです。なので、それに付随して議案、それから本会議への提出資料も載せていただきたいなというふうに一つ思います。
 それから、先ほど請願陳情でしたけれども、議案に対しての賛否も一応載ってはいるんですけれど、非常に視認性が悪いなというふうに思っているので、そこも各会派が賛成なのか反対なのか、どの議案に対して賛成か反対か、もうちょっと分かりやすく視認性を高めていただきたいなというふうに思っております。
 同時に、ちょっとこれホームページじゃないかもしれないですけど、速記録、議員は見られますけれども都民は見られないので、速記録もやっぱり委員会や議会で質疑したことをいち早く都民の方も知りたいと思う方も多くいらっしゃると思いますので、そこもしっかりと速記録も載せていただけるような改善というのは、考えていただきたいなというふうに思います。あの未確定版ですね、ごめんなさい、私がいっているのは。
 というふうなところがあるかなというふうに思っていますので、そこら辺も、今現状の東京都議会のホームページの視認性を高めると同時に、やはり都民が見ても分かる情報をしっかりと提供するということが前提でないと、幾ら高めても分かりやすさは出てこないというふうに思いますので、そこら辺、改善していただきたいということを意見として述べたいというふうに思います。

○早坂委員長 ご意見ありがとうございました。

○林委員 案のご説明ありがとうございました。いろんな意見が出てくるかと思います。今、委員の中から出られたように、議長がトップページにあるのはいかがなものか的なご意見もあるでしょうけれども、それをいったら東京都を代表する知事の写真も至るところにありますし、また、これまでも議長を務められた方々は載っていたわけですから、様々なご意見があると思いますけれども、いずれにしても、ホームページのデザイン等の見直しというのは、案ということで今日示されたわけでまだ決まっていない、これから決めていくわけでございますから、様々な意見を交わしながら、よりよいものとしていただければというふうに思っております。
 以上です。

○田の上委員 今回、ホームページのデザイン等を見直すということは、いい取組だというふうに思っております。都議会のホームページというのは、やっぱり重要なものだと思っていまして、都民の皆さんから、どんなことが行われているのか、どの議員が何を発言しているのか、どんな考え方なのか、そういったものが検索できるというふうに思っています。
 今回、検討事項の中には入っていないんですけれども、私はこの検索の機能というのがすごく重要だと思っていまして、それは、私たちみんな選挙に出るわけなんですけれども、選挙のときに選挙運動が多いから当選するのではなくて、やはり政策的にどういった部分が一致するか、どんなふうに主張をしているのかとか、そういったところを見たいと思うんです。ですので、それで検索というところは重要だと思うんです。
 ところが、都民の方はきちんとした正式な名称が分からずに検索する場合とかもあると思うんですけれども、一言一句合っていないと検索ができないというのは、ちょっと不親切かなというふうにも思いますし、もう少し検索を高めて、高度にしていっていただきたいというふうに要望いたします。

○早坂委員長 ご意見ありがとうございました。

○竹井委員 個々のコンテンツの話をし出すとまだいっぱい出てくるのかなと思いつつも、すみません、今、文書質問等は、ここの中では、検索をすると会議録の中の一番下の方に、文書質問、こういうのが出されましたということで見られるという理解でよろしいですかね。−−はい。
 そうすると、文書質問を出しましたと、どこかに、このメニューの中には文書質問とかがないんですよね。なので、どういったものが出ているのかというのが、ちょっと分かりづらいのかなというふうに思っておりました。一般質問、代表質問等との兼ね合いもあるでしょうから、そこは、そこだけを取り出してということではないんですけれども、そういった分かりづらさがあるということを思っていました。
 それから、スケジュールのところで、会議の予定ということで予定表を出していただいているんですけれども、これは当月に限って出しておられるという理解でよろしかったでしょうか。過去や未来のものは−−あ、ごめんなさい。じゃ、すみません。という理解で、過去や未来のものが見られないという理解をしておりまして、そこは何か理由があってのことなのかもしれませんけれども、当月のみならず、予定を知りたいという方もおられると思いましたので、ちょっと確認のために聞かせていただきました。ありがとうございます。

○古城委員 すみません、一言だけ。議会のホームページが充実をしていくこと、大変重要だというふうに思います。
 一方で、私たち議員一人一人も、都民の皆様に対してしっかりと情報発信をしていくということ、自分たちが何を主張し、どう実現をしていくのか、またどういったお声を伺って、それに基づいて、どう行動してきたのかということは、議員一人一人、また政治を志す一人一人にとって、大きな役割があるというふうに認識をしています。
 全ての情報が議会局のホームページで公開をされること、大変望ましいことであるとは思いますが、それぞれの役割分担、また一人一人の考え方の違い等もあると思いますし、ぜひとも広く意見を受け止めていただいて、また都民の皆様にとって、これは見てよかったなと、大変大きく参考になったなと、議会がしっかり、こういうふうに活動しているんだなということを実感していただける視認性も含めて、デザインも含めて、ぜひ充実したホームページとしていただきたい、このように意見を申し述べさせていただきます。

○早坂委員長 よろしいでしょうか。

○清水委員 すみません、いろいろとご意見いただきましてありがとうございます。
 私ちょっと確認をさせていただきたいと思うんですが、確かにホームページ、あるいは広報物というのは、それぞれいろんな考え方があったり、思考があったりするので、十人十色なのかなと思う中で、これ個人のホームページじゃなくて都議会全体のホームページというふうなことになると、意見の集約ってなかなか難しいのかななんて感じました。
 特に、ここにはあえて見せ方、情報の見せ方っていう表現になっているかと思います。先ほどこういった情報も入れた方がいいんじゃないか、ああいった情報も入れた方がいいんじゃないかななんていうご意見もございましたが、それやり出しますと、非常に切りがなくなってくるといいますか、果たしてそれをこの委員会で話し合う権限が得られているのかというところは、ちょっと私理解ができていなくて、まさしく何か議長の下、代表者の方に、中心に、ある程度コンセンサスを取るような、そういった手続なども必要なのかななんて思っているんですが、この委員会に、情報公開推進委員会でしたっけ、本会に委ねられている権限というんですかね、ホームページの見せ方について、どの程度まで許されているのかって、ちょっとお伺いしたいなと思いまして。

○川口議会局広報課長 基本的に、情報公開推進委員会におきまして協議する案件というのは、これまでも、ホームページで新規の案件ですとか、例えば過去でいいますと、ホームページを開設したりするときはもちろんですけど、インターネット中継を開始したとき、あるいはメールマガジンを開設したとき、あるいはインターネット中継のスマートフォンに対応したときとか、内容を大幅に変えたりするときには、この委員会で協議をしまして、議論をしていただくということになっています。
 ただ、どこからどこまでをこの委員会で協議するというのは明確な規定がございませんで、例えば、ホームページのリニューアルにつきましては、平成二十七年六月に、実をいうと一度トップページだけ、最初の一枚目のトップページだけ、今、ブルーを基調とした画面になっていますけど、それを更新しましたが、そのときには軽微な変更ということで、この情報公開推進委員会の協議を経ておりませんでした。
 ただ、今回はデザインとレイアウトを、トップページに限らず、大幅にちょっと見直ししていくことを考えておりますので、こちらの方で協議をさせていただいています。
 その中で、具体的に何を載せるのかというのは、今回はコンセプトとしては、デザインとかレイアウトを変えていって、中身の部分についてはあまり主眼としておりませんが、今いろんな先生方からご意見いただいて、ホームページを通じた情報公開上の課題などが整理できたら、例えば一部、今載せていないものについて、載せるっていったことが排除されるものではないというふうに認識しております。(清水委員「最後ちょっと聞こえなかった。何されるものじゃないんですか」と呼ぶ)除外される、排除されるものではないというふうに(清水委員「議論をしてもいいってこと」と呼ぶ)はい。
 ただ、ホームページ上の課題、ホームページを通じた情報公開上、様々な課題があると思いますので、そこはしっかり議論した上で、検討させていただければと思います。

○早坂委員長 よろしいでしょうか。−−それでは、本件については、説明のとおりに進めていただきたいと思います。

○早坂委員長 本日予定した議題は以上でございます。
 この際、何かありましたらご発言を願います。−−よろしければ、これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後四時六分散会

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