東京都議会情報公開推進委員会速記録第一号

令和二年四月三十日(木曜日)
第十二委員会室
午後一時開議
出席委員 九名
委員長   栗下 善行君
委員長代行 岡本こうき君
      藤井あきら君
      大松あきら君
      高橋 信博君
      小松 大祐君
      白石たみお君
      藤井とものり君
      奥澤 高広君

欠席委員 なし

本日の会議に付した事件
議席について
公文書開示等の実施状況について
特別委員会のインターネット中継について

○栗下委員長 ただいまから情報公開推進委員会を開会いたします。
 初めに、議席についてお諮りいたします。
 本委員会室における議席は、ただいまご着席のとおりといたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○栗下委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○栗下委員長 次に、本委員会に常時出席する議会局の幹部職員に人事異動がございましたので、ご紹介いたします。
 議会局管理部長の飯田一哉君です。議会局担当部長管理部総務課長事務取扱の若井太郎君です。管理部広報課長の松田純君です。調査部図書館・政策調査担当課長の石島英樹君です。
   〔職員挨拶〕

○栗下委員長 紹介は終わりました。

○栗下委員長 次に、公文書開示等の実施状況についてを議題といたします。
 本件について、総務課長から報告いたさせます。

○若井議会局総務課長 それでは、令和元年度の公文書開示等の実施状況について報告させていただきます。
 初めに、お手元配布の資料1をごらんください。まず、令和元年度東京都議会の公文書開示実施状況でございますが、公文書開示の請求件数は二十二件ございました。
 開示の状況につきましては、三ページ目下段をごらんください。
 請求に対する該当文書は三十一件ございました。決定区分は、開示が六件、一部開示が九件、非開示がゼロ件、不存在が十四件、存否応答拒否がゼロ件、却下が二件でございます。
 また、三ページ目一番下の審査請求の状況でございますが、昨年度の受理件数は二件、取り下げ件数は二件、処理件数はゼロ件でございます。
 続きまして、資料2をごらんください。令和元年度公表・提供情報の複写サービス実績でございます。
 都議会では、公文書開示請求を待つことなく、都議会図書館やホームページを活用し、都議会情報を積極的に公表、提供するよう努めております。
 具体的には、表に記載の番号1から23の資料について、閲覧や複写に供しております。昨年度の複写件数は五十二件でございます。
 最後に、資料3をごらんください。令和元年度に議会局で作成した刊行物等についてまとめたものでございます。
 昨年度の実績は十九件でございます。これらは、東京都議会情報公開条例に基づき、目録として毎年度取りまとめ、公表しているところでございます。
 報告は以上でございます。

○栗下委員長 ただいまの報告について発言はございますか。--なしでよろしいでしょうか。それでは、本件については以上のとおりとさせていただきます。

○栗下委員長 次に、特別委員会のインターネット中継についてを議題といたします。
 本件につきましては、東京都議会情報公開条例第二十四条第一項に基づき、議長から委員長宛てに、早急に調査を願う旨の調査依頼がありました。
 まず、常任委員会のインターネット中継の実施状況及び特別委員会においてインターネット中継を実施する場合の課題について、広報課長から説明いたさせます。

○松田議会局広報課長 常任委員会のインターネット中継の実施状況及び特別委員会においてインターネット中継を実施する場合の課題についてご説明をさせていただきます。
 資料4をごらんください。初めに、常任委員会の実施状況について説明させていただきます。
 常任委員会のインターネット中継につきましては、平成二十九年度に議長から当委員会に調査依頼があり、検討を行い、平成三十年第二回定例会から総務委員会で試行を開始いたしました。
 また、当委員会において試行の状況を検証し、その結果を踏まえ、令和元年第三回定例会から全ての常任委員会で本格実施を行っております。
 試行開始時には、配信画面、配信方法、表示方法について検討を行いました。
 配信画面につきましては、固定方式、切りかえ方式、分割方式、ズーム方式の四パターンの画面方式について、費用対効果等を比較検討し、委員側と執行機関側の二画面切りかえ方式と決定しました。
 次に、配信方法につきましては、動画共有サービスを利用した場合のリスクなど、セキュリティー対策の検討を行い、専用回線により都議会ホームページに掲載することを決定いたしました。
 次に、開会前、休憩時、終了時の表示につきましては、ごらんになる方にわかりやすい表示方法を検討し、文字表示を行うことを決定いたしました。
 試行から本格実施までには、録画配信までの所要日数や運用ルールについて検討を行いました。
 録画配信までの日数につきましては、試行時には三日後に配信しておりましたが、早期配信を検討し、本格実施では原則翌日に配信をしております。
 運用ルールにつきましては、委員会共通の運用ルールについて検討し、検討結果を盛り込んだ常任委員会インターネット中継実施要綱を策定いたしました。
 本格実施後につきましては、機器の障害事例として、ライブ配信時に画像がフリーズする事例が発生いたしましたが、配信用パソコンの設定調整を行って解決しており、以後、障害事例は発生しておらず、円滑に配信を行っております。
 続きまして、特別委員会のインターネット中継について、実施する場合の課題についてご説明させていただきます。
 委員会の設備につきましては、第一から第十二委員会室まで既に導入済みとなっております。
 運用ルールにつきましては、現行の要綱を改正し、特別委員会を追記する必要がございます。
 経費につきましては、導入済みの機器を使用した場合、機器リース経費については追加の経費はございません。配信委託経費につきましては、一日当たり五十万円程度と想定され、新たに契約を行う必要はございますが、対応は可能というふうに考えております。
 説明は以上でございます。

○栗下委員長 説明は終わりました。
 まず、ただいまの説明について、ご発言はございますでしょうか。--それでは、特別委員会のインターネット中継について、各会派の実施の是非等に関するご意見をお伺いしたいと思います。
 順次ご発言を願います。

○藤井(あ)委員 都民ファーストの会東京都議団を代表しまして、意見を述べさせていただきます。
 結論から申しますと、実施の方向で早急に進めるべきです。
 その理由といたしましては、議長から早急な調査を依頼されているという点、そして都民への傍聴の自粛を今お願いしている状況でございまして、傍聴が直接できなくても、インターネットを通じて見れるようにすべきであるという点を述べさせていただきます。
 緊急事態が今後どうなるかというところもありますので、これは早急に実施をすべきだというふうに認識をしております。さらに、既に常任委員会を通じて実績が十分にあり、中継には現時点で問題がないということも挙げられます。さらに、経費も運用コストのみで、初期のコスト等はかからないという点も考慮すべき点であると考えております。
 常任委員会における実施からわかってきたインターネット中継の改善点というのは、幾つか出てきているかとは思いますが、こちらはお配りいただいた要綱にもありますとおり、議長からの諮問を受ける必要がありますので、別途議論が必要であるというふうに考えております。
 そして最後にですが、常任委員会を決めた際のですね、前回の二〇一八年十一月、十二月の議事録を確認させていただきました。この際にも、高橋委員からも、注目を集める大きな委員会でこそインターネット中継を実施すべきだというご意見もありましたし、我が会派含めて他会派からも、特別委員会での実施をすべきだということもありましたので、早期の実施をすべきだと考えております。
 以上です。

○大松委員 結論から申し上げますと、これは実施をしていくべきであるということでございます。
 既に常任委員会の方で実施をいたしましたところ、アクセス数も、これは初年度当初としては、非常に多くのアクセスがあるというふうに評価をできるものと考えているところでございます。
 情報公開を進めていく、議会の見える化を進めていくことによって、都政を前進させていくという、こういう趣旨から考えまして、常任委員会に引き続き特別委員会におきましても、実施をしていくものと考えるものでございます。
 以上でございます。

○高橋委員 結論から申し上げますと、実施すべきである、遅いくらいであるなと。
 ただし、今まで報告がありましたけれども、やはり検証というものが必要です。常任委員会のインターネット中継と特別委員会の中継とは、また多少は違ってくると思う、趣旨がですね。そういう点をしっかり検証なり、予測をするなり、今現状、いろんな、災害のこととか、いろいろありますけれども、そういう場合も含めて、やはり検証が必要だ、検証をしっかりやって進めるべきであると。
 賛成でございます。

○白石委員 結論からいいますと、早急に実施すべきだということだと思います。
 もう皆さんいわれたとおり、やっぱり都民がこの都政に参加するという観点からもそうですし、また都政の透明化という観点から、もう既に常任委員会でやられていますので、特別委員会だけ配信できないということにはならないと思うので、これはもう、すぐにでもやるべきだなというふうに思っております。
 同時に、ちょっと事前に、今回、インターネット中継の常任委員会で、どのぐらいアクセス数があるかっていうのも議会局から出してもらいましたけど、同時配信のときは二万七千件アクセス、録画で一万四千六百八十九ということで、これ多いと見るか、少ないと見るかは、これからいろいろやっていく中でだと思いますけれども、やはり効果が出ているということは明らかだと思うので、早急にやるべきだと。
 先ほど自民党さんから、高橋委員から、検証というふうなことがありましたけど、これやりながら改善をさせていくというのは非常に重要だと思いますし、私からも、ちょっともう一つ、改善点の意見としては、本会議では、早送り巻き戻しが六十秒でできるんですけど、常任委員会の配信をやると、ないんですね。
 だから、例えば二十秒ぐらい前の委員の発言をもう一度確認したいといったときに、下のメーターを動かさなきゃいけないんで、メーターを動かすと十分ぐらい前に移っちゃうということで、やっぱりちょっと見にくいなというところで、そういう改善もしていってもらいたいなと思っていますし、あとテロップですね。どの会派の誰がやっているのか、よくわからないという声もあるので、そのぐらいは少なくともやってほしいなというふうに思っていますので、これはきょうの議題じゃないので、今後、委員長にもう一度、この委員会を開いてもらって改善をするというような、委員会を開いてぜひとも議論はしていきたいなというふうに思っておりますので、とにかく早急にやるべきだというふうに思います。
 以上です。

○藤井(と)委員 私どもの会派も早急に実施すべきものとお願いをしたいと思います。
 以上です。

○奥澤委員 我々も同様に、実施すべきということで、よろしくお願いします。

○栗下委員長 ご意見ありがとうございました。
 全会派から、行っていくべきというご意見をいただいて、同時に、インターネット中継の方法についての課題についても、ご意見をいただいてまいりました。
 要綱の中にもございますとおり、議長から、中継の方法については新たに諮問を受けて、また改めて委員会で議論をさせていただければというふうに思いますけれども、特別委員会におけるインターネット中継につきましては、それでは、本日決定するということでいかがでしょうか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○栗下委員長 それでは、そのように決定をさせていただきたいと思います。
 議長にその旨報告するということでよろしいでしょうか。(発言する者あり)わかりました。済みません。
 そういたしましたら、今いただいたご意見をもとに報告書案を作成させていただきまして、いま一度、委員会を連休明けに開催をさせていただいて、そこで改めて決定をさせていただきたいというふうに思います。
 それでご異議ございませんでしょうか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○栗下委員長 ありがとうございます。
 本日予定した議題は以上でございます。
 この際、何かございましたら、ご発言願います。

○小松委員 一個確認させていただきたいんですけど、そもそも、以前、常任委員会に導入するって決めたじゃないですか。そのとき、特別委員会については、どう--外れちゃっていたんでしたっけ。昔のことなんでちょっと忘れちゃったんで、そのときのことを覚えていないんだけど、どういう経緯で、あのときは常任委員会だけっていう話だったのかな。(松田議会局広報課長「常任委員会だけというふうになっています」と呼ぶ)それは、議会運営委員会から、あのときもこの情報公開の方におりてきたんでしたっけ。(松田議会局広報課長「そもそもの調査事項が常任委員会のインターネット中継について……」と呼ぶ)というふうに、議運の方からこの情報公開推進委員会の方におりてきたので、そのときは常任委員会だけを確認したということでしたっけ。ということなんですね。はい、わかりました。
 以上、大丈夫です。ありがとうございます。

○栗下委員長 ほかになければ、これをもちまして本日の委員会を閉会いたしたいと思います。
   午後一時十五分散会

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