東京都議会情報公開推進委員会速記録第三号

平成十四年七月三日(水曜日)
第十四委員会室
   午後一時二分開議
 出席委員 六名
委員長 矢部  一君
委員長代行 服部ゆくお君
      近藤やよい君
      和田 宗春君
      中山 秀雄君
      吉田 信夫君
 欠席委員 一名

本日の会議に付した事件
 公文書開示の実施状況について
 速記録等について
 非開示処分に係る不服申立てについて

〇矢部委員長 ただいまから東京都議会情報公開推進委員会を開会いたします。
 初めに、本日の議題に関連するため、本委員会に出席する幹部職員を紹介いたします。
 管理部秘書課長の尾崎尚君でございます。議事部記録担当課長の永野実君でございます。
   〔職員あいさつ〕

〇矢部委員長 紹介は終わりました。

〇矢部委員長 次に、公文書開示の実施状況について、広報課長から報告を聴取いたします。

〇別宮議会局広報課長 前回、平成十四年六月四日の委員会でご報告をいたしました後、本日まで請求がございました公文書開示の実施状況についてご報告させていただきます。
 お手元に配布いたしました資料1、東京都議会の公文書開示実施状況をごらんください。
 一件の開示請求がございました。内容は、定例会開会中の職員の宿泊に関する文書でございまして、事業者--これはホテルになりますけれども--の担当者の氏名、印影及び資金前渡受け者の口座情報を非開示とする一部開示の決定をいたしました。
 なお、前回の委員会で一部開示という表現につきまして、一部非開示の方がよいのではないかとのご指摘がございましたが、この表現自体は、東京都議会情報公開条例で規定されておりますので、変更することはできませんが、表記に注釈を加えていくなど、今後工夫を凝らしていきたいと思います。
 以上で報告を終わります。

〇矢部委員長 報告は以上でございますが、ただいまの報告につきまして、質問等ございましたら、お願いいたします。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇矢部委員長 発言がなければ、本件につきましては、以上のとおりとさせていただきます。

〇矢部委員長 次に、前回の委員会で私の方から検討を依頼しておりました速記録等の実情について、記録担当課長に出席をいただいておりますので、報告を聴取いたしたいと思います。

〇永野議会局記録担当課長 前回の委員会におきまして、矢部委員長からご質問のありました速記録等の公開の現状と、これからの目指すべき方向につきましてお答えいたします。
 まず、速記録等の現状でございますが、都議会は、昭和十八年第一期の本会議から速記法による会議録を調製しておりまして、昭和三十四年からは委員会におきましても速記をとり、現在に至っております。
 これまで、記録の正確性、公正の確保はもとより、速報版の発行を初め、会議録検索システムの構築やホームページの掲載など、多岐にわたる先駆的な事業に取り組み、全国的にも質の高い記録を公開しています。
 なお、委員長からご指摘のありました常任委員会速記録につきましては、現在のところ、速報版の発行までには至っておりません。これは、会期中、多くの会議が集中して開かれることから、速記者、校閲者の体制を確保することが極めて困難であるという理由によるものですけれども、本件につきましては、記録事務の最重要課題として、できるだけ早く実現できるよう、予算等の関係を含めまして、現在検討を進めているところでございます。
 次に、これからの目指すべき方向についてでありますが、開かれた都議会として、会議の記録は、正確性や公正さを維持しつつも、できるだけ早く公開していくことが基本的な方向であると思います。
 現在、会議規則により、議事は速記法によって速記すると定められていますけれども、速記の世界では、従来の符号速記からITを活用した速記技術の開発が進められていると聞いております。
 記録の早期公開を目指すために、今後、技術開発の動向を把握していくとともに、将来を見据えた新たな速記の手法につきまして、コスト面や、それから人材の確保など、さまざまな角度から調査研究を進めてまいりたいと思います。

〇矢部委員長 報告は終わりました。
 ただいまの報告につきまして、質問等がございましたら、お願いいたします。

〇中山委員 速記の技術開発というのだけれども、委員長の提案だし、委員会の速記録も早く公開する分にこしたことはないのだけれども、予算とか、そういう面があるということは、それはそのとおりだと思うのです。速記の技術開発って、何かあるのですか。

〇永野議会局記録担当課長 現在の速記は符号速記といいまして、今、目の前でうちの職員がやっている、鉛筆で符号を書いてこれを反訳するという技術です。
 今、いろいろな開発が進められているのは、一つには電子速記といわれるものでございまして、それは、いわゆるタイプライター的な仕様になっていまして、今鉛筆で書いているものを直接打ち込んで、それを自動反訳していくというような技術も開発されつつあります。あくまでこれは速記ですので、せいぜい二種類。
 それと、そのほかに速記に近いものとしては、直接、音声入力というような手法も今検討されていまして、実は昨日、NHKの技術研究所の方へ行ってまいりまして、そういった--あれはテレビの世界ですけれども、音声、アナウンサーの声を直接コンピューターが処理して、同時字幕放送するというような技術も開発されつつはございまして、一部実用化しているところもあります。

〇中山委員 速記の人の仕事がなくならないのか、それがちょっと心配だったのです。それだけの話。技術開発はいろいろあるのでしょうけれども、まあ、いいです。

〇矢部委員長 ほかに発言がなければ、本件につきましては、以上のとおりとさせていただきたいと思います。

〇矢部委員長 次に、非開示処分に係る不服申し立てについてを議題といたします。
 不服申し立てにつきましては、東京都議会情報公開条例第二十一条に基づき、本委員会では、議長へ助言するため調査を行うこととなっておりますが、同条例第二十四条第六項において、この場合の委員会は非公開とすることが定められております。
 恐縮でございますが、委員、議会局職員、速記者以外の方は退席をお願いいたします。

   〔午後一時九分非公開に入る〕
   〔午後一時二十二分非公開を終わる〕

〇矢部委員長 本日の予定しておりました議題は以上でございますが、この際、何かございましたらお願いいたします。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇矢部委員長 なければ、これをもちまして本日の委員会を閉会させていただきます。
   午後一時二十三分散会

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