木下ふみこ議員に対する辞職勧告決議

 木下ふみこ議員は、本年7月、無免許運転中に交通事故を起こし、衝突した車の運転手と同乗者にけがを負わせたことが大きく報道された。東京都議会は、このような違法行為及び信用失墜行為に対する社会的、道義的責任を重く受け止め、令和3年第1回臨時会において、木下ふみこ議員に対する辞職勧告決議を行った。
 しかし、その後も運転免許停止期間中にバイクを運転していると思われる映像などが報道され続けている。木下ふみこ議員からは都民に対して直接の説明や謝罪はなく、会議への欠席を繰り返している上に、議員を辞職する意向も示されていない。
 このような中、警視庁は、自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律等に違反した疑いで、起訴を求める「厳重処分」の意見を付し、9月17日に木下ふみこ議員を書類送検した。事故後の捜査では、運転免許停止期間中に計6回、都内で無免許運転をしていたことも判明しているという。今後は、一刻も早い真相の究明が求められている。
 今回の行為は、都民の信託を受けた都議会議員としての自覚を欠く恥ずべきものである。議員一個人の問題にとどまらず、東京都議会に対する都民の信頼を著しく失墜させ、品位と権威を著しく傷つけたことによる社会的、道義的責任は極めて重く、断じて許されるものではない。
 よって、東京都議会は、議会への都民の信頼を回復するため、木下ふみこ議員が今回の書類送検に至った経緯を厳粛に受け止め、自らの意思と責任により直ちに都議会議員を辞職することを、改めて強く求めるものである。
 以上、決議する。
 令和3年9月28日
東京都議会
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