北朝鮮による核実験に対する抗議決議

 北朝鮮は、我が国を含む国際社会が強く自制を求める中、9月3日、核実験を実施した。
 核実験は、一連の国連安保理決議や六者会合共同声明、日朝平壌宣言に明らかに違反するものである。本年8月29日の弾道ミサイルの発射に引き続き、今回6回目となる核実験を強行したことは、極めて許し難い暴挙である。
 今回の核実験は、国際的な核不拡散体制に対する重大な挑戦であるとともに、我が国の安全に対する、より重大かつ差し迫った、新たな段階の脅威であり、北東アジア及び国際社会の平和と安全を著しく脅かすものとして断じて容認することはできない。
 よって、東京都議会は、北朝鮮の核実験に対し重ねて厳重に抗議し、いかなる核実験やミサイル発射もこれ以上実施しないよう強く求める。
 都においては、今回の核実験に係る影響について、放射線の測定と正確な情報の提供に万全を期し、都民の不安解消に努めるよう求める。
 また、政府においては、国際社会との連携を強化し、北朝鮮に対してこれまでになく強い圧力をかけ、核、ミサイル、拉致問題の早急な解決に向けて、強力な外交を展開するとともに、国民の安全・安心の確保に万全を期すよう求めるものである。
 以上、決議する。
 平成29年9月5日
東京都議会
ページ先頭に戻る