東京都議会議員河野ゆうき君に対する問責決議

 都議会は、地方自治法第100条の権限を付与した「豊洲市場移転問題に関する調査特別委員会(以下「同委員会」という。)」を設置し、関係者に膨大な記録を請求するとともに、多くの証人を尋問し、疑惑の真相究明に向け、精力的に調査を実施してきたところである。
 しかるに、同委員会の委員である東京都議会自由民主党河野ゆうき議員が、同委員会において数々の不適切な発言を繰り返してきたことは誠に遺憾である。
 まず、河野議員は、同委員会で行われた証人尋問の中で、東京ガス株式会社から提出された公的な記録に対して、「いつ、どこで、誰が出席して、誰が書いたのか、出どころも不明」、「ことさら取り上げるようなメモではない」など、その信憑性を疑う発言を行った。これは「提出した記録に虚偽はない」としている同社を誹謗中傷し、同委員会の権威を傷つける重大な行為である。
 また、河野議員は、東京都財産価格審議会の関係者への証人尋問の際に、「私は、皆様方にご足労いただく場所がこのような形でよかったのか、いささか疑問に思っております」などと発言している。これは全会一致で決定された証人喚問を否定するもので、ご足労いただいた証人に対しても失礼極まりなく、同委員会に対する信頼を著しく損なうものである。
 こうした河野議員の言動は、同委員会を冒とくし、都議会の名誉と品位を損なうものである。
 よって、東京都議会は、河野ゆうき議員に対して、都議会の権威と信頼を失墜させた行為について反省を求め問責するものである。
 以上、決議する。
 平成29年6月7日
東京都議会
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