フランス・パリ市での同時多発テロ事件に関する決議

 去る11月14日(現地時間11月13日)、フランス・パリ市中心部のコンサートホールや北部のサッカー場などを標的に、一般市民を無差別に襲った残虐なテロ事件が発生した。これまで120人以上が亡くなり、200人以上が負傷し、フランス国内はもとより、全世界に大きな衝撃をもたらした。
 こうしたテロという卑劣な行為は、世界に対する許しがたい暴挙であり、いかなる理由があろうとも、断じて許されるものではない。
 ここに、全ての犠牲者の方々と、その御遺族に深く哀悼の意を表するとともに、惨事に遭遇された多くの方々に心からお見舞いを申し上げるものである。
 東京では、2019年ラグビーワールドカップ、そして2020年オリンピック・パラリンピック開催に向け準備を進めている。言うまでもなく、この二大大会は平和の祭典であり、テロの未然防止に万全を期さなくてはならない。
 東京は大会開催に当たり、これまで以上にテロ対策を強化していくとともに、全世界が、テロを絶対に許さないという強い信念を共有していくことが必要である。
 よって、東京都議会は、人類全体の安全の確保のため、本事件に関わる全容の早期解明及び新たなテロ事件の再発防止に向けて、全世界が総力を挙げて努力することを強く訴えるものである。
 以上、決議する。
 平成27年12月1日
東京都議会
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