今回のフラワーアレンジメントは、洗剤の空き箱が愛らしいバスケットに大変身!秋の可憐な花々をさらに素敵にアレンジしてみましょう。
・ガーベラ(神秘) ・イブニングスター(余裕) ・かすみ草(清らかな心)
ガーベラは、南アフリカ原産のキク科の多年草で、見た目はタンポポを大きくしたような大きな花をつけるかわいらしい花です。19世紀末からイギリスやフランスで切り花用に改色が重ねられ、その後大正のはじめ頃に日本にやってきました。当時はとてもハイカラな花としてもてはやされたそうです。いろいろな色が出回っており、用途に合わせて好きな色が選べるので花束でも人気の高い花です。 青紫色の小さな花が秋の雰囲気にぴったりのイブニングスターは、和名をムラサキセンブリといい、胃腸薬として知られるセンブリの仲間です。 おなじみのかすみ草はナデシコ科で、多年草と一年草があり、花束には多年草が使われています。どの花にも合うので、花束には欠かせない花となっていますね。
器を作ろう!“意外な物がバスケットに変身!”-洗剤の空き箱編-
洗剤の箱から蓋の部分を外し、四隅のまわりをハサミでカットします。
次に、本体の箱をカットします。(ここでは高さ7cmに。低めのものならカットしなくても良いでしょう)
蓋、箱共に、ラッピングペーパーでくるみます。蓋は内側が見えるので、全体をくるみましょう。
次に、蓋の把手を作ります。蓋の手前になる部分に2ケ所切り込みを入れ、リボンを通して上で蝶々結びをします。(蓋が固く、切り込みが入らない場合は、上に結んだリボンをテープでとめても良いでしょう)
蓋と箱を内側からテープでとめればバスケットの完成です。この中に、ラップやビニールなどを敷いて、あらかじめ水を吸収させた吸水スポンジをいれておきます。
今月のアレンジメント-ガーベラ編-
吸水スポンジの全体にかすみ草をふんわりと差し込みます。 バスケットの両端を飛び出すくらいの方が雰囲気がでますので、全体に大きく差し込みましょう。
かすみ草を全体に差し終えたら、イブニングスターを中心部に高さを出しながら差し込みます。
最後に、ガーベラをかすみ草とイブニングスターの間からのぞかせるように、吸水スポンジに斜めに差し込みます。
●今回のアレンジは、青紫、黄色、緑といった、色の近い組み合わせで統一感を出しました。 (こういった配色をアナロガス配色といいます) 他のガーベラの色に合わせて、配色を考えてアレンジしてみても楽しいでしょう ●市販のバスケットを使ってもよいでしょう。 (完成写真奥が市販バスケット使用アレンジメントです) ●今回は器を洗剤の空き箱にしましたが、みなさんの身近な物を利用して、自由な発想で楽しく アレンジしてください。
用語、キーワードなどについては5月号の“花のある暮らし”を参照してください。