東京都議会開設60年記念行事の報告

 東京都議会は、昭和18年10月11日に第1回臨時会が開会されて以来、今年で60年目の節目を迎えました。これを記念し、「あなたも都議会に参加してみよう」をテーマに、10月5日から11日まで、「東京都議会開設60年記念行事」を開催いたしました。

都議会開設60年記念展、テープカットでにぎやかに開幕

 10月5日は、都政ギャラリーにおいて、都議会開設60年記念展のオープニング・テープカットが行われ、友好都市である北京市とソウル特別市の議会代表がお祝いに駆けつけ、にぎやかなスタートとなりました。記念展では、都議会60年の歩みや姉妹・友好都市との国際交流をパネルで紹介するとともに、都議会議員の似顔絵コーナーや都議会に関するアンケートコーナーを設け、速記の実演も披露するなど、11日までの期間中、約2,800人もの大勢のお客様が訪れました。

友好都市代表を招いてのオープニング・テープカット

都議会初の議場開放

 都民により開かれた都議会を目指し、10月5日、議会棟議場で開催された「東京都議会開設60年記念行事」は、都議会では初めて議場を都民に開放する機会となりました。議員席には、本行事に参加する都内中学生や関係者、当日会場に来られた都民の方々が着席する中、開会式では、オープニング演奏として、江東区立明治小学校マーチングバンドが「ふるさと」「川の流れのように」などをメロディーで演奏・行進し、元気あふれる華やかな式の幕開けとなりました。
 続いて、三田敏哉都議会議長があいさつをし、「東京には現在、環境問題や都市再生など課題が山積しているが、都議会では問題解決に向けて各党議員が都民の立場に立ち、討議を重ねている。都民の皆さんがこのような機会を通じて、都政に関心を深めていただきたい」と都民に呼びかけました。
 その後、「議会活動とボランティア」をテーマに、さわやか福祉財団理事長の堀田力氏による記念講演が行われました。堀田氏は、「議会活動は、議場で議論するだけではなく、住民の声を代表することが基本である。どんどん住民のなかにはいって声を聴き、都政に生かしてほしい」と、議会のあり方について熱弁を振るわれました。
 その後に行われた中学生と都議会議員との意見交換では、都内公・私立中学校26校から次代を担う中学生70人が9班に分かれて、それぞれ環境問題や福祉・ボランティア、教育問題、まちづくりなどをテーマに意見を発表しました。中学生のフレッシュな提言や鋭い質問に議員の答弁にも力が入り、議場内が熱気に包まれる中、記念行事は盛会裏に幕が閉じられました。

江東区立明治小学校のマーチングバンド演奏

満場一致で採決された東京都議会開設60年宣言

 都議会が発足してからちょうど60年目に当たる10月11日には、本会議終了後に引き続き、議場にて、「東京都議会開設60年記念式典」が執り行われました。
 開会では、東京消防庁音楽隊による木管五重奏が厳かに奏でられた後、東京都知事(代理)及び全国議長会、特別区議会議長会、東京都市議会議長会、東京都町村議会議長会の代表の方々が祝辞を述べられました。その後、開設60年目の節目に当たり、今後、より一層都民の負託に応えるべく都議会としての新たな決意を表明した「東京都議会開設60年宣言」が満場の拍手で賛同されました。

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