東京都議会開設60年宣言

 東京都議会は、昭和18年10月11日に、第一回臨時会を開会した。本日は、その開会から数えて60年目を迎える記念すべき日である。
 東京は、都議会開設後まもなく戦渦にみまわれ、多くの尊い生命と財産が失われた。しかし、都民は、戦後の廃墟の中から、たゆまぬ努力によって復興を果たし、世界に類をみない、奇跡的ともいえる発展を成し遂げたのである。
 東京は、今や日本の首都として、また世界の中枢都市として、国内外から大きな役割を期待されている。
 一方、東京は、都市再生、環境保全、産業振興など、早急に解決すべき課題を数多く抱えている。
 我々は、これらの課題を一丸となって解決し、この東京を、安心して豊かに暮らせる、魅力ある大都市として築き上げ、次の世代に引き継いでいかなければならない。
 今日、地方分権の時代にあって、議会が担う役割はますます重要なものとなっている。
 東京都議会は、「開設60年」の節目に当たり、より一層都民の負託に応えるよう、改革と躍進をめざし、全力を挙げて邁進する。
 右宣言する。

平成14年10月11日 東京都議会