今回のフラワーアレンジメントは少し趣を変えて、私たちの身近な草花を使って、日本の秋を表現してみましょう!
- 花言葉
- ススキ(努力)
- スワレモコウ(感謝)
- スオミナエシ(親切)

写真をクリックすると今回使用する花材を表示します。
秋の風物詩と言えば、風にゆれるススキの穂を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか?ススキはイネ科の植物で、7月~10月にかけて日本中の山地などに生える野草で、秋の七草の一つです。
ワレモコウは、バラ科の多年草。日本以外でもヨーロッパの山地にごく普通に見られる、地味ながらも、秋らしい雰囲気をかもしだしてくれる花です。
粟のようなちいさな花をつけるオミナエシ。よく似た花にオトコエシがありますが、こちらは白い花を咲かせます。オミナエシは昔から漢方に使われており、こちらも秋の七草の一つです。
今回のアレンジメントのとなりに、お皿に盛ったお団子を飾れば、一風変わったお月見スタイルに。身近な草花を使って、秋の雰囲気を楽しんでみませんか?

お盆に合わせて給水スポンジをカットし、角を面取りします。(ここでは、27cmのお盆に、縦10cm×横15cm×高さ7cmの給水スポンジを使用しました)

給水スポンジがしっかるつかるバケツにたっぷり水をいれて、給水スポンジをゆっくり入れます。しっかりと水を給水させましょう。

お盆の中央に給水スポンジを置いて器の完成です。
写真にカーソルをのせて見て下さい。
- 〈Step1〉
- 給水スポンジの前面に、草花(ここではエノコログサを使用)を色の濃淡や大きさを見ながらバランスよく差し込んでいきます。

- 〈Step2〉
- 差し終えたら、草花を数本束ねて給水スポンジの下に敷き、ボリューム感をだします。給水スポンジがかくれるように上にも草花をかぶせます。

- 〈Step3〉
- 次にススキの高さが同じにならないように注意しながら、両サイドに差し込みます。(ススキの穂を片方たらす感じにするとバランスがとりやすくなります)

- 〈Step4〉
- ワレモコウをススキの横や背面に、高さに段をつけながら数本に分けて差し込みます。(ススキとススキの間から大きくはみ出さないようにします)
- 〈Step5〉
- オミナエシはススキの手前に。色のバランスを見ながら差し込んでいきましょう。この時も高さに段をつけながら配置していきます。

今月のポイント(花の値段や出荷時期等は変動します。その点を考慮して花をお選び下さい)
- 給水スポンジの高さが低すぎるとススキが倒れやすくなります。
- 紹介したもの以外にも、身近な草花がたくさんあります。色や高さに注意してバランスよく仕上げれば、道ばたの草花も立派なアレンジメントの花材になります。
- 今回は器をお盆にしましたが、ない場合には大きめの和食器を使ってみては?
みなさんの身近な物を利用して、自由な発想で楽しくアレンジしてください。
用語、キーワードなどについては5月号の“花のある暮らし”を参照してください。