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第4回定例会・一般質問(要旨) 12月12日

中村 明彦 議員(民主党)


 旅行者が東京に親しめるよう情報を提供する体制の整備を


    観光産業振興
    放置自転車対策

観光産業振興

 〔1〕観光産業振興プランは、東京都が先頭に立って観光政策を転換し、産業として振興策に取り組んでいくことを内外に示したものである。東京を訪れる外国人旅行者の増加を図ることは大変重要であるということは、私も十分認識をしているところだ。そこで、観光を産業政策の新しい柱として位置付けた理念を伺う。
 〔2〕私の住んでいる台東区でも、観光都市宣言を行い、上野動物園、博物館、美術館等の多くの魅力を紹介し、観光客に親しまれている。この様な観光客を引き付ける場所は、台東区ばかりではなく、銀座、新宿などといった繁華街や明治神宮、都内の庭園など多くあるにもかかわらず、それらが十分に伝えられているとはいえない。そのため、東京に訪れた外国人旅行者が東京の歴史、文化に気軽に親しめるようにしなければならない。浅草など外国人に人気の観光地、日本の歴史、文化を紹介出来る博物館、美術館、下町の生活文化、歌舞伎をはじめとする伝統芸能などの情報をターミナル駅や商店街など多くの場所で的確に提供する体制の整備が必要であると考えるが、所見を伺う。
 〔3〕都で観光ボランティアを募集し、育成、組織化するとあるが、地元のボランティアの方は、決められたマニュアルではなく、実生活、実体験から、1番よい方法で、よいアドバイスをしていただけるため、外国人観光客に大いに喜ばれると考えるが、いかがか。所見を伺う。
 〔4〕観光振興策の推進に当たっては、利用客と日々接している観光関連業界の人々の意見を十分に伺い、協力して取り組んでいかなければならないと考えるが。

知 事 〔1〕平和が続く限り、国際的な人の行き来はますます頻繁になり、それにのっとった観光も、大きな産業としてあると思うため。

産業労働局長 〔2〕空港や鉄道の主要な乗換駅等に臨時観光情報センターを開設するとともに、観光客が多く訪れるような地域については、地元の区市町村や各種団体等と連携を図りながら、外国人旅行者に東京の様々な魅力を伝えるための仕組みをつくっていく。
 〔3〕臨時観光情報センターには、語学に堪能な帰国子女や海外駐在経験者のほか、地域で活躍する観光ボランティアも積極的に受け入れていきたいと考える。また、地域の人々のボランティアとしての多様な取組を支援するため、区市町村などと連携して、観光情報の提供などに努めていく。
 〔4〕交通業界、旅行業界やホテル、旅館業界等との観光情報連絡会を設置し、12月6日には第1回目の意見交換を行ったところだ。今後は更に、課題ごとの部会を立ち上げるなど、連携を深め、関係業界の意見を伺いながら、官民一体となり、施策を積極的に推進していく。


放置自転車対策

 〔1〕区市では、条例を設け、駐輪場を設置し、放置自転車に対して撤去活動を中心に対策を進めているが、抜本的な解決に至っていないのが現実だ。この様な現状に対して、放置自転車対策を今後どの様に進めていくのか、見解を伺う。
 〔2〕共用自転車は自転車の総量を抑制し、道路上の放置自転車を少なくし、快適な歩行者道路の確保につながると考える。また、環境にも優しく、まちを訪れる方々や観光客にも、買い回り客にとっても、非常に便利な乗り物と考える。こうしたメリットのある共用自転車の導入、活用について、今後検討されてはいかがか。

生活文化局長 〔1〕駐輪場整備については、都全域で、駐輪可能台数が駅周辺に乗り入れる自転車総数以上となってきており、今後は、地域偏在の解消や、一部の使用されにくい駐輪場の活用を図ることが必要である。こうした課題に対し、鉄道事業者等の関係機関への働きかけなど、区市町村の取組が円滑に推進されるよう都も支援するとともに、ソフト対策として、撤去の迅速化や一層の駐輪場の活用の推進や利用者のルールの遵守、マナーの向上など、普及啓発活動を関係方面と連携して積極的に進めていく。
 〔2〕各区が行っているレンタサイクル事業や、解決すべき課題も多くあり、実施予定の社会実験の効果や問題点を整理しつつ、その実効性を検証していきたいと考えている。

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