〔1〕観光産業振興プランは、東京都が先頭に立って観光政策を転換し、産業として振興策に取り組んでいくことを内外に示したものである。東京を訪れる外国人旅行者の増加を図ることは大変重要であるということは、私も十分認識をしているところだ。そこで、観光を産業政策の新しい柱として位置付けた理念を伺う。
〔2〕私の住んでいる台東区でも、観光都市宣言を行い、上野動物園、博物館、美術館等の多くの魅力を紹介し、観光客に親しまれている。この様な観光客を引き付ける場所は、台東区ばかりではなく、銀座、新宿などといった繁華街や明治神宮、都内の庭園など多くあるにもかかわらず、それらが十分に伝えられているとはいえない。そのため、東京に訪れた外国人旅行者が東京の歴史、文化に気軽に親しめるようにしなければならない。浅草など外国人に人気の観光地、日本の歴史、文化を紹介出来る博物館、美術館、下町の生活文化、歌舞伎をはじめとする伝統芸能などの情報をターミナル駅や商店街など多くの場所で的確に提供する体制の整備が必要であると考えるが、所見を伺う。
〔3〕都で観光ボランティアを募集し、育成、組織化するとあるが、地元のボランティアの方は、決められたマニュアルではなく、実生活、実体験から、1番よい方法で、よいアドバイスをしていただけるため、外国人観光客に大いに喜ばれると考えるが、いかがか。所見を伺う。
〔4〕観光振興策の推進に当たっては、利用客と日々接している観光関連業界の人々の意見を十分に伺い、協力して取り組んでいかなければならないと考えるが。
知 事 〔1〕平和が続く限り、国際的な人の行き来はますます頻繁になり、それにのっとった観光も、大きな産業としてあると思うため。
産業労働局長 〔2〕空港や鉄道の主要な乗換駅等に臨時観光情報センターを開設するとともに、観光客が多く訪れるような地域については、地元の区市町村や各種団体等と連携を図りながら、外国人旅行者に東京の様々な魅力を伝えるための仕組みをつくっていく。
〔3〕臨時観光情報センターには、語学に堪能な帰国子女や海外駐在経験者のほか、地域で活躍する観光ボランティアも積極的に受け入れていきたいと考える。また、地域の人々のボランティアとしての多様な取組を支援するため、区市町村などと連携して、観光情報の提供などに努めていく。
〔4〕交通業界、旅行業界やホテル、旅館業界等との観光情報連絡会を設置し、12月6日には第1回目の意見交換を行ったところだ。今後は更に、課題ごとの部会を立ち上げるなど、連携を深め、関係業界の意見を伺いながら、官民一体となり、施策を積極的に推進していく。
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