〔1〕多摩地域は、様々な高度な可能性を有する地域である。石原知事は、多摩地域の位置付けをどの様に考えているのか。石原都政における多摩振興についての所見を伺う。
〔2〕多摩ニュータウンは、首都圏メガロポリスにおける重要な核都市の1つである。どの様にまちづくりを進めていこうと考えているのか。
〔3〕行政評価結果において、南多摩尾根幹線の整備を抜本的に見直すとは、どの様なことを意味するのか。所管部局の多摩都市整備本部は、この点についてどう考えるのか伺う。
〔4〕多摩都市整備本部の廃止後、多摩ニュータウンの総合的窓口を維持するとともに、理事級職員を配置する必要があると考えるが、所見を。
知 事 〔1〕多摩地域の持つ特色のある資源を活用して、特色のある豊かなまちづくりを進めるとともに、環状方向の都市間の連携を強化することにより、地域の持つポテンシャルを更に高めていく必要がある。そのため、都市基盤の整備などにより、近隣県との交流を深め、首都圏のバランスのある発展に寄与していくことが重要である。活力と魅力にあふれた多摩地域の創造を目指して、積極的に多摩の振興を図っていきたい。
多摩都市整備本部長 〔2〕多摩ニュータウンの良好な環境を活用し、既存の機能を一層高めるとともに、広域的な連携を確保する道路などの基盤整備を進め、地元市の意向と自主性を尊重しながら、教育・文化施設、情報産業、ベンチャー企業などの立地、育成を進め、多摩ニュータウンの中核都市としての機能向上を図っていく。
〔3〕南多摩尾根幹線の整備を進めるに当たって、多摩ニュータウンの広域的位置付けや開発の進展及び将来交通量の見通しなどを勘案して計画を見直し、整備手法や道路構造、コスト縮減方策などを十分検討した上で、優先順位を付け、段階的かつ着実に整備していこうとするものである。なお、鶴川街道から町田街道まで、全線開通に向けて、積極的に進めている。
知事本部次長 〔3〕南多摩尾根幹線については、昭和44年の都市計画決定当時に比べ、社会経済状況や周辺状況が大きく変化しており、整備に当たっては、最新の交通量推計で計画を精査し、事業手法を検討する必要があると評価した。
総務局長 〔4〕都としての役割を着実に果たせるよう、指摘の趣旨や関係市の要望も踏まえて、新たな体制を整備していく。
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