〔1〕小児病院は身近な地域にこそ必要である。清瀬、八王子小児病院を残してほしいという切実な声をどの様に感じているのか。
〔2〕小児医療は人手も時間もかかるが、診療報酬は低く、構造的な不採算となっている。不採算の小児医療分野こそ都立病院が担うべきでは。
〔3〕厚生省の健やか親子21の報告書も、拠点となる小児救急医療施設を整備することを提言した。この提案をどう考えるのか。
〔4〕都立病産院小児医療検討委員会最終報告は、多摩中央部に小児医療センターを整備し、八王子と清瀬の小児病院を分院として位置付けるなど配慮が必要と指摘したが。
〔5〕今回の改革会議の委員には、小児医療の専門家は1人も入っていない。小児医療の専門家を入れた検討を改めて行うべきではないのか。
〔6〕知事は、年内をめどに都のマスタープランを策定すると答弁されたが、住民と自治体の意見に真摯に耳を傾けるよう求める。
〔7〕小児医療の危機打開のためには、小児科医の養成と確保が不可欠である。開業医の小児医療研修などに取り組む必要があるのではないか。
〔8〕小児科医を希望する学生に対し、小児科医育成奨学金制度を創設してはいかがか。
知 事 〔6〕都立病院改革会議の報告は、学識経験者や都民代表など、幅広い分野から参加をいただき、非常に評価している。今後、マスタープランを策定し、早期に改革に着手したい。
衛生局長 〔1〕都立病院改革会議の報告が提出されて以来、地元自治体や都民から意見や要望があり、期待の大きさを認識した。今後は、安心出来る医療体制を確保することが重要と考える。
〔2〕都立病院をはじめ、都と区市町村、地域の医療機関等が密接な医療連携を図りながら、それぞれの役割を担うことが必要である。
〔3〕報告書は、小児救急医療体制の整備等の行政の責務について述べている。都は、本年度から二次保健医療圏に複数の病院を確保した。今後とも、小児医療の充実強化に努める。
〔4〕今回の都立病院改革会議においては、小児医療の更なる充実のために必要な見直しを行っていただいたものと考えている。
〔5〕小児医療に積極的な複数の病院の院長や学識経験者も加わっている。この報告を尊重し、都立病院改革マスタープランを策定している。
〔7〕小児医療を安定的に提供していく上で、その基盤となる医師の確保が課題であると認識しており、具体的な取組について検討する。
〔8〕小児科医師の養成、確保の様々な方策については、効果等を十分検証する必要がある。
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