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吉住 弘(自 民 党) 大江戸線開通による振興図れ 山谷対策に積極的に取り組め 大江戸線開通に伴う地域振興 山谷対策の今後のあり方 映像文化の振興
大江戸線開通に伴う地域振興
〔1〕大江戸線は、昭和四七年に「都市計画審議会」から「東京圏高速鉄道整備計画」として答申された路線の中の一路線であり、以来三〇年近くを経て、このたび十二月十二日に全線開通するはこびとなった。沿線の住民にとっては、待ちに待った全線開通であり、深い感慨を覚えるとともに、この間の関係者のご努力に対し、高く敬意を表すものである。大江戸線は、新宿副都心を起点として東京を一巡する、地下鉄でははじめての環状部と、練馬、光が丘方面へ延びる放射部からなる、極めてユニークな路線であり、都内を走る他の鉄道ときめ細かく連絡し、交通不便地域の解消に役立つとともに、沿線地域の活性化に大いに貢献するものと期待されている。とりわけ、長引く不況に苦しむ沿線地域の商店街は、大江戸線開通に伴う経済効果、集客力のアップに大いに期待を寄せているものであり、開通を機に記念イベントや特別セールを計画している商店街も多くあると聞いている。こうした大江戸線開通記念イベントに対し、都は地元区や商店街と連携したPR等、積極的な支援を行うべきと考えるが、所見を伺う。 |
山谷対策の今後のあり方
〔1〕本年四月に山谷対策検討委員会でまとめた報告書「山谷対策の今後のあり方」に関連して、山谷地区について尋ねる。簡易宿泊所が密集する山谷地域の労働者は、いざなぎ景気、オイルショックなど、景気の好・不況の影響をまともに受け、雇用の調節弁の役割を担わされてきた。そして、現在の山谷は、深刻な就職難とともに、日雇い労働者の高齢化が進行している。当分回復する見込みのない不況、そして建設現場の機械化など山谷の労働者を取り巻く状況は厳しいものがある。このたび、「山谷対策の今後のあり方」を改めて検討したことは、意義深いことと評価する。その報告書の中では、山谷の高齢化の進行に随所で触れており、保険・福祉施策のより一層の充実を地元区に求めているが、山谷労働者の老後の真の安定を考えるならば、国や都による実効ある財政支援が不可欠であると思うが、どのように考えるか。 |
映像文化の振興
世界的な都市間競争が激化する中、いかに東京の活力と魅力を高め、東京のイメージアップを図っていくかが重要な課題だ。都市のイメージアップという点で、映画と言う映像文化が持つ影響力は誠に大きなものがある。カメラのレンズがとらえた映像の記憶は、かくも鮮明に我々の脳裏に残るものであり、都市や街に対して抱くイメージの大半は、こうした都市を舞台とした映画を通じて形成されている部分が大きい。東京にも浅草や上野公園をはじめ、外国人にとっても魅力的な界隈が数多くある。そこを舞台とした映画が次々と制作されることは、東京の魅力を海外にまで広めていく上で極めて重要であると考える。しかし、現状では日本の都市におけるロケ撮影等の手続きは非常に煩雑であり、映画のロケ地として最も魅力ある東京もその例外ではない。新聞等によれば、最近大阪や神戸等で撮影に関する手続き等の簡素化を図り、積極的にロケ地として売り込んでいく働きがあるようだ。ついては、都が率先して窓口の一本化など、撮影に関する手続きの簡素化と、映像文化の振興を図っていくべきと考えるが、所見を伺う。 |
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