ネット 代表 大西由紀子
本日をもって第二回定例会が終了した。
今回の定例会では、議案としては情報公開の実施機関として、警視庁・公安委員会が入る改正、そして副知事の人事案件などが主要なものだった。情報公開については、従来から求めてきたことでもあり、この案件を含め、ネットは、知事提案の全議案について賛成した。
濵渦副知事については、知事の執行体制づくりの観点で賛成したが、従来からのネットの主張である、副知事を含めての女性の幹部登用を積極的に求める。
現在、石原都政と今後を占うとも言うべき基本計画の策定が山場となっている。むろん定例会後だが、都の長期構想である「東京構想二〇〇〇」、そして「産業振興ビジョン」などの中間まとめ的なものが目白押しだ。知事は、かねてから「東京の再生」など、経済復興がメインのテーマとして認識されているように思えるが、こうしたテーマは東京という大都市が抱える環境負荷の大きさを抑制するという課題とどう両立することが可能なのかが問われている。確かに知事はディーゼル規制などの環境問題については、関心が高いようだが、このテーマについて、大河原雅子議員の質問で知事の姿勢をただしてきた。答弁は文明史論的な視点からのものだが、具体的に展開された視点として、構想案に反映されることを望み、ネットとしても議論していきたいと考えている。
その他では、子ども施策において、子どもの権利条例の制定を急ぐこと、その課題における、メディアリテラシー等自己決定能力の育成、そして環境ホルモン対策におけるとの先導性について質問した。
なお、今回九州・沖縄サミットに向け、ネットが提案した「遺伝子組換え食品に関わる意見書」他二件が成立した。
今後とも都民の皆様からの提案・意見をお待ちしています。