トップ > 請願・陳情 > 平成30年第4回定例会付託 > 陳情30第94号

請願・陳情の要旨

審査結果 意見付採択
備  考 (意 見)趣旨にそうよう努力されたい。


件  名

羽田空港の機能強化等並びに新飛行経路における情報公開及び説明
責任に関する陳情

番   号
付託委員会
30第 94号   都市整備 委員会付託

(願  意)
 都において、次のことを実現していただきたい。
1 国と連携し、羽田空港の機能強化とこれに係る新飛行経路について、一層の推進を
 図ること。
2 羽田空港の新飛行経路の必要性を伝えると同時に、住民説明会など積極的な情報公
 開及び説明責任を果たすこと。

(理  由)
 国は、首都圏の国際競争力の強化、訪日外国人旅行者の増加、国内各地への経済効果
の波及を通じた地方活性化、さらに、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
(以下「東京2020大会」という。)の円滑な開催などの観点から、平成26年8月に飛
行経路の見直しを含む羽田空港の機能強化策を提案した。
 羽田空港では、昼間時間帯において処理能力の限界までダイヤが設定されており、東
京2020大会の成功のためには、この機能強化策が必要不可欠なものであることは自明で
ある。
 都は、東京2020大会の開催地として、国と協力して羽田空港の機能強化を図っていく
べきである。
 それにもかかわらず、都知事は、先頃の品川区長選挙において、「羽田空港新ルート」
撤回を公約に掲げる候補を応援しており、都議会議員の多くもこの候補を応援したこと
が分かっている。
 本来であれば、国と一体となって東京2020大会の成功のために、羽田空港の機能強化
とそれに伴う新飛行経路の推進を図らなければならない都及び都議会の態度が、国と反
対の立場になったのではないかという懸念がある。
 ゆえに、羽田空港の機能強化とそれに伴う新飛行経路について、都は推進強化の立場
であることを再確認する必要がある。
 また、羽田空港の機能強化は、東京2020大会の成功に必要不可欠なだけではなく、イ
ンバウンド政策としても必要不可欠なものである。この度の国の案が推進されれば、首
都圏の国際競争力の強化、訪日外国人旅行者の増加、国内各地への経済効果の波及を通
じた地方活性化が見込まれるのである。
 一方で、国の打ち出した新飛行経路は、その安全性や騒音対策について一部住民から
不安の声が聞かれるのも事実である。国は説明会を開いているものの、その周知は進ん
でおらず、また、「都の取組」はホームページを見る限り、展示会しか行っていない有
様である。
 羽田空港の機能強化の経済効果とこれに係る新飛行経路の安全性、騒音対策は、都民
の個別的利益に直結するものであり、都としても説明会を開く意義が大いにある。
 ゆえに、羽田空港の機能強化とそれに伴う新飛行経路について、都は、新ルートの必
要性を伝えると同時に、住民説明会など積極的な情報公開及び説明責任を果たし、都民
の理解が深まるよう努力すべきである。



※ 採択されたものについて、要旨を掲載しています。