(願 意)
葛西臨海水族園の更新に向けた事業計画に、既存施設の保存及び活用を組み込んでい
ただきたい。
(理 由)
過去20年ほどの間に、都内に現存する昭和初期の貴重な建造物である三井本館、明
治生命保険相互会社本社本館、髙島屋東京店などの保存及び活用が実現に至った。
昭和だけでなく、平成も含めた過去の貴重な建造物を令和における最新のまちづくり
にいかすことは、環境的豊かさの増幅、記憶の継承、文化的厚みの維持向上などの観点
から、都民はもちろん日本国民にとっても大変重要なものであると考えている。
日本建築家協会は、既に令和元年12月に都知事に対し、葛西臨海水族園の更新に向
けた事業計画の中に既存施設の保存及び活用を組み込むことを要望している。
都は、既存施設が、多くの都民を始め海外の人々にまで称賛されていることを十分に
認識し、機能の変更を伴う場合であっても、必ず新しい環境を創造する中でいかすよう
な形で保存し、活用すべきである。
日本建築家協会は、都が、近現代の名建築を新しいまちづくりの中にいかしつつ、次
の世代に確実に継承していく方針を一貫して進めていくことを力強く支持する。
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