(願 意)
都において、次のことを実現していただきたい。
4 寄宿舎に関係する就学奨励費の改善を行うこと。
(理 由)
特別支援学校の寄宿舎は、通学困難や家庭事情を抱える子供の就学保障を始め、基本
的な生活習慣の確立や社会性の獲得など、子供の豊かな成長と発達にとって大きな役割
を果たしてきた。
学校教育法第78条において、特別支援学校には寄宿舎を置かなければならないと定
められている。しかし、都内では、僅か5校にしか寄宿舎が配置されておらず、設置率
は全国で最も低い水準となった。
寄宿舎は現在、通学困難な児童・生徒しか入ることができないが、障害や家庭の事情
を抱え、通学困難な児童・生徒は増えている。また、寄宿舎での自立に向けた教育、そ
してその意義は全ての子供にとって有意義であり、多くの子供たちに寄宿舎での生活を
経験してほしいと願っている。そのためにも、保護者の要望を聞き取り、入舎基準をせ
めて60分以上の通学時間に改めるべきである。
また、増加している重複障害舎生に対応する加配措置が制度化されていないため、指
導員不足が生じ、ほとんどの寄宿舎で保護者の希望する泊数が認められていない。島し
ょ生の入舎希望も高まっているため、島しょ生数に対応した加配措置も急務であり、都
独自の入舎生の実態に合った職員配置制度を創設する必要がある。
さらに、就学奨励費の改善による、保護者負担の軽減が必要であると考える。
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