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平成13年第1回臨時会

知事の発言

第1回都議会臨時会の開会に当たり、知事から発言がありましたので紹介します。

 平成13年第1回臨時会の開会にあたり、一言ごあいさつを申し上げます。

 何よりもまずはじめに、先の選挙において都民の信任を得て見事当選された127名の都議会議員の皆様に、心からのお祝いを申し上げます。
 誠におめでとうございます。

 我々は、日本の首都である東京において、都民から、政治という、文明工学上、最も大きな力を託されました。本日ここにお集まりになられた皆様とは、都政の両輪として、これまで以上に連携を強めることで、この東京から新しい社会の流れを創り出していきたいと考えております。よろしくお願いいたします。

 改めて申し上げるまでもなく、東京は、日本の心臓部、頭脳部として、わが国の発展、繁栄に極めて重要な役割を果たしてまいりました。しかし、日本は今、大きな混乱と深い停滞の中で、国際競争力の低下、教育の荒廃、環境の悪化など、国家の崩壊にもつながりかねない様々な危機に直面しております。
 東京には、日本の危機の根源的、先鋭的な事象がいたるところで露呈しており、しかも、ヒートアイランド現象の深刻化や来日外国人犯罪の凶悪化など、新たな難問が後を絶つことなく発生しております。
 この危機を乗り越えるには、多くの弊害をもたらしている硬直したシステムを根底から見直し、わが国の持つ潜在能力を十全に引き出すことが不可欠であります。
 先般実施された参議院議員選挙でも明らかになったように、根本的な変化を願う国民の声は、かつてないほど高まっております。
 日本を変えるため、誰もが手をつけていない改革にも積極的に挑み、再生の嚆矢となることこそがまさに今日の東京の使命であると思います。

 東京都は、ディーゼル車規制や震災対策、土地収用の新たなルールづくり、羽田空港の再拡張など緊切の課題にいち早く着手し、多くの分野で国を動かしております。また、東京都が独自に持つ税制調査会を活用し、外形標準課税に続く新しい財源を生み出すことで、東京から地方主権の確かな道筋を切り開いていきたいと考えております。都民、国民の期待を裏切ることなく改革を進めるには、こうした取組をさらに加速、増強することが不可欠であります。

 議長、副議長をはじめ、都議会の皆様と力を合わせ、首都東京の再生、ひいては日本の再生を是非とも成し遂げたいと考えております。
 皆様の一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 なお、本臨時会には、監査委員の選任の同意に関する議案を提出しております。
 よろしくご審議をお願いいたします。

 以上をもちまして、私の発言を終わります。

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