今任期最終定例会ともいうべき第2回定例会に提案された議案については次のように対処した。
本定例会に提案された議案は、条例案18、契約案6、事件案3、専決案1、人事案5、計33件であった。
そのすべてについて特に異を唱える理由もなかったことから全議案に賛成又は同意した。
出納長佐々木克己氏の任期半ばのご退任は、その志は多とするも惜しみて余るものがあり、在任中に果された功績に心からの賛辞を送りたい。
大塚俊郎氏の選任は同氏に第1回定例会予算特別委員会における答弁など一部過信と受け取られかねない所作もあったが、同氏に対する都庁全体の期待をふまえ同意に与した。
好漢大いに自重あって精進せられたい。
最後に、6月15日に公示される都議選で6名の同志諸君の全員当選を期待する。
2001年6月8日(金)の第2回定例会の閉会が、私にとって34年の議員活動、とりわけ5期20年の都議活動の終りとなることと重ね、いささかの私見を述べることをご寛容頂きたい。
『シラノ・ド・ベルジュラック』第五幕シラノ週報の場第五齣。盲目となったシラノがロクサアヌを前にして暗誦。
「美しく散って行くなァ!樹の枝から土までの短かい旅だが、末期の美しさを忘れないのが實に佳い、地に堕ちる恐れも何かは、散り行く飛翔の栄えあれという心だなあ」(辰野隆・鈴木信太郎訳)
悠久なる都政100年に幾多の願いをはせつつ、私の愛誦するセリフに今の心境を託し政治の世界から静かに去ってゆきたいと思う。
長い間お力添え頂いた数え切れないほど多くの方々に心から感謝申し上げたい。
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