第15期都議会の締めくくりでもある、平成13年第2回定例会が本日終了した。
私たち都議会無所属クラブは、特定の党派に所属することなく、あくまで住民代表の立場を厳守することで、地域の皆様の信任をいただき当選を果たした、文字通り無所属の議員による都政史上はじめての議会内会派として、都政に取り組んできた。
第15期都議会は、青島知事から石原知事へと知事の交代もあり、ドラスティックな議会であったが、終始一貫、都民、住民の視点を尊重し、是々非々の姿勢を貫いてきたと自負している。
第15期都議会の最大の課題であった「財政再建」に関しては、たゆまざる内部努力の実行を執行サイドに求め続けるとともに、行財政改革促進への具体的道筋、方策の提言をしてきた。
「バランスシート」、「行政評価制度」の導入等は、こうした私たちの提言が具体化したもので、都議会無所属クラブの政治的成果の1つであると思っている。
IQ(知能指数)偏重の教育から、EQ(心の知能指数)重視の教育へという、私たちの主張が、教育改革・「心の東京革命」という具体的施策の決定に大いなる影響をもたらしている。
今後も、いかなる立場にあろうとも、重要な政治課題として取り組んでいく所存である。
環境問題に関しては、「ゴミ対策」、「ディーゼル車対策」など、緊急課題に対する施策の充実とともに、今ある自然の保護・育成という根本に立っての提言を行ってきた。
「東京緑のトラスト」の創設、「清流、湧水等の復活・保護」については、行政の枠を超えて対処すべきであると、あらゆる機会を通じ要望してきた。
六仙公園の事業化、国分寺崖線の一部を緊急確保したことなどは、その成果の一例である。
多摩地域における都市基盤の整備、震災対策をはじめとする危機管理体制の強化、地域の商店街活性化、羽田空港の国際化、世界都市東京としての都市整備の促進等、第16期都議会に続く都政の課題は山積している。
いずれの課題も、都民、住民主体の立場で取り組むことが肝要であると考えている。
第16期都議会においても、純粋に都民・住民の立場で、活動できる場をお与えいただけることを、都民の皆様に心からお願いしたい。
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