魔法の島でボードウォークやショッピングを満喫
運河沿いの潮風が誘う天王洲アイルへの散歩道
ISLE(アイル)とは英語で島のこと。実は東京の街にもアイル=島がある?と聞けば、さてさ
てそれは一体どこでしょう?今流行りのお台場もいいけど、ちょっと大人のムードが漂うしゃれ
た島と言えば、そう、東京湾の上に浮かぶダイアモンド“天王洲アイル”だ!
かつては地味な一大倉庫街だったこの島。東京ウォーターフロント開発の先駆けとして、80年
代後半、まるで魔法の様にアイルという名前を付けて生まれ変わった。今回はこの魔法の島“天
王洲アイル”を目指して、こだわりの散歩道に出てみよう。
さて出発地は、ABC棟の3つのビルが立ち並ぶJR品川駅“品川インターシティ”。アルファベッ
ト順にビルを抜けて、区立八山公園、東山公園を通り過ぎれば、高浜運河にかかる楽水橋が見え
てくるはず。ここまでくれば、あとは運河沿いに広がるタイル張りの遊歩道“ボードウォーク”
を歩いてゆこう。運河沿いのさわやかな潮風が天王洲運河につながる天王洲水門へと誘ってくれ
る。
天王洲水門の先にある“ふれあい橋”の下には天王洲運河。この橋を渡れば、モダンなビルが
立ち並ぶ魔法の島に到着する。この島の名物といえば、やはり運河沿いに広がる板張りの遊歩道
“ボードウォーク”。異国情緒溢れる運河沿いのロマンティックな回廊をここでも満喫してみた
い。東京湾を飛び跳ねる魚になった気分が味わえるはず。
ところで、なぜ天王洲アイルが魔法の島なのかと言えば、それはこの島の地名にも秘密あり。
なんでもこの地が江戸湾だった宝暦元年(1751年)、海中から光輝く牛頭(こず)天王が引き揚
げられたという故事に由来するとか。やはりどこか摩訶不思議な魔法の島なのだ。
ボードウォークを歩いて運河のある風景を満喫したら、ちょっと上を見上げてみよう。あれあ
れこれまた摩訶不思議?立ち並ぶビルが空中廊下でつながってる!?運河沿いのボードウォーク
を空の上でなぞられたような不思議な光景にみなさんも魅了されるはずだ。各ビルには40以上も
のブティックやレストランなどが並ぶショッピング街があり、魔法の島で優雅にショッピングな
んていうのもいい。ただし、くれぐれも衝動買いには注意。あとの精算は魔法じゃ済まないので…。
文/麒麟 写真/武居 英俊 |