平成13年第1回定例会は本日閉会したが、上程された議案等に対し、次のように対処した。
平成13年度予算について、財政の構造改革を進める中で、東京に活力を蘇らせる施策を敢然と推進すべきと主張してきたところである。
都民が1日も早く現下の閉塞状況を脱し、明日に希望を持ち得るような力強い施策の展開を願って知事原案に賛成した。なお、女性財団に関する付帯決議についてはこれを是とした。
人事案件、その他条例案、契約案などの議案については、特別の理由のない限り人事に異を挟まないという一貫した方針に基づき、全議案に賛成した。
任期の折返しを迎える知事の基本姿勢については、本会議一般質問において、石原知事の2年間の実績を功罪半ばするとしつつ、『都庁という巨大な組織を率いる長として、時には都政の隅々までゆきわたる気配り等、指揮の完成度を高める努力が必ず求められる』との認識に立ち、〔1〕施策の再構築ではスクラップばかりが非難の矢面に立たされるが、都庁の総力を挙げ英知を結集したビルドもあることを丁寧に拾い上げ、職員を励ますとともに、その成果を都民と議会にフィードバックするのが知事の責務ではないか。〔2〕あらゆる権力に対抗勢力は必要であるが、現状は、チェックアンドバランスの態勢も不十分なままトップダウンがまかり通るという状況にも見える。知事は自身に対する批判を含めたあらゆる議論に耳を傾けるべきである。との2点を直接知事に正した。
言うまでもなく、私の質問は、知事に対し、都民福祉の向上と都政の発展を願う立場からの直言・提言であった。知事答弁は真摯であったと受け止めている。
知事の今後のご活躍を願いつつ、私の提言がどう生かされるかを都民とともに見守りたい。
都民環視のもとで繰り広げられた予算特別委員会の騒擾は極めて遺憾である。知事の不穏当な発言もさることながら、とりわけ、前代未聞とも言うべき副知事の不規則発言と、それを他の副知事が制止できない状況は異常であり、議会軽視も甚だしい。猛省を促したい。
私は、熱い心をもって、残された任期を全うすべく、努力を傾注する決意である。
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