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第1回定例会・各会派の討論(要旨)

三浦 政勝(無所属)


   議会の尊厳を守り執行機関と良い都政を展開すべき

 都議会無所属クラブを代表して、第1号議案平成13年度一般会計予算案には、付帯決議を付し、その他の知事提出議案については原案通り賛成する立場から討論を行います。
 平成13年度予算案は、平成12年度予算と同様、緊縮型の編成であります。
 しかしなお、財源対策を講じざるを得なかったところに、都財政の深刻な厳しさのあることを、全職員が認識する必要があると思います。
 都は今年度、銀行業等に対する外形標準課税の導入などにより、伸びが期待できるとはいえ、回復の糸口さえ見つけられずにいます。
 知事を先頭に全庁を挙げての取組の強化を期待すると共に、私共も全力で取り組んでまいることを、申し添えておきます。
 東京再生のかぎが、都経済の活性化にあることは、言うまでもありません。
 財政構造改革の推進を目途に、投資的経費の見直しを図り、総事業の圧縮を行ったことは是としますが、そのことが事業活動そのものの勢いを削ぐことになってはならないと思います。
 平成13年度予算の執行では、積極的な事業展開に努められることを強く望み、知事提案の予算案に賛意を示すものであります。
 さて、私の討論を締めくくるに当たり、一言申し述べさせていただきます。
 それは、3月16日の予算特別委員会における、知事と共産党質問者の間で起きた騒動です。知事が、あろうことか知事自身が質問者である議員に質問し、更にその答弁を数回求め、しかも、質問者に対し「答えなさいよ」とか、委員長席に「しっかりしろよ委員長」などと発言を続けたことです。これでよいのでしょうか。
 知事をはじめ執行機関側の方々は「議会の要請によって説明員として出席している」のであり、議会において、議員に対する質問権はないし、何かを指示するということも出来ないのです。従って、知事の一連の発言は、執行機関としては、超えてはならない一線を超えていたと言わざるを得ないのです。
 更に、その場におられた理事者席、説明員の最前列で大きな声で野次を飛ばしていた者がいたことであります。あれで知事を後方から支援していると思っておられるのか。その行為がどれだけ知事の品位を汚すことになるのか、お考え頂きたいです。
 今後、議会がこの種の言動を看過するならば、いつの間にか議会の持つ権能に深刻な影響を及ぼすことになりかねません。
 議会は、議会自らがその尊厳を守り維持する努力をしてこそ、執行機関との間に、よい意味での緊張関係が生まれ、そこにこそ真に都民の負託に応えうる都政が展開されるものです。
 今後も、魅力的な個性溢れる石原都政を展開されますよう、期待しています。
 以上をもちまして、都議会無所属クラブを代表しての討論を終わります。

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