自治市民’93では、第1号議案、平成13年度一般会計予算外、14議案に反対の立場から討論を行います。
臨海地域開発事業関連議案については、税金を預かる行政として、副都心の必要性、日常的に沈下する埋立地のインフラ整備の是非をきちんと考えるべきでした。この企画のミスで生まれた赤字は、都民生活を支える事業を削る結果を生んでおり、認めることはできません。
次に、不健全図書の指定に自殺、犯罪が加えられることについて反対します。言論・表現・出版などの由由に対する規制への危機だけでなく、「判断する大人たち」の存在を否定することに危機感を抱き、この案に反対するものです。
次に、第64号議案について、まずは賛成といたしますが、大深度地下の利用は、環境面その他不明な部分も多く、一言述べておきます。
現在進行中の大規模事業の中には、当初の目的が失われたのにも関わらず、強引に開発を継続するような事例もあります。このような場合、安易な計画変更による推進を認めるのではなく、事業の中止を検討すべきです。
最後に、予算案総体について申し述べます。知事は施政方針で「時代遅れで効果の少ない公共投資の手法は景気回復に何の力もない」と表明されました。しかし、今予算でも赤字を生む公共投資は行われます。また、防災訓練には、自衛隊による治安維持的防災訓練を重視したり、女性施策を軽視するなど、知事個人の考えが随所に見られた予算案となっています。
知事の個性を全面否定するものではありませんが、住民のための政策であるべきものが後退したままであり、反対して討論を終わります。
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