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第3回定例会終了にあたっての各会派談話(要旨)

民主党  幹事長  嶋田 実


 本日、第三回定例会が終了した。
 私たちは、第二三四号議案「特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例」以下、知事提出の全議案に賛成した。
 本定例会では、長年の要求だった精神障害者にも都営交通の乗車証を交付する条例が成立した。平成七年の精神保健法改正により、精神障害者も福祉施策の対象となることが法的に明確になった。しかし、いまなお身体障害者や知的障害者に対する福祉施策と精神障害者に対する福祉施策とには格差がある。今回の条例成立は、その格差を埋める第一歩である。私たちは、今後も、精神障害者に対する福祉の充実に努める。
 また、墓地条例の改正は、宗教法人の名義を借りた業者による無秩序な墓地開発を抑制する上で大きな前進である。私たちは、さらに「条例の運用に当たっては、区市町村の意向を配慮すること」との付帯決議を付し賛成した。
 代表質問には林知二政策調査会副会長が、一般質問には坂口こうじ議員が立ち、石原知事から、三宅島をはじめとした伊豆諸島の災害対策には「補正予算も含め、必要な財政措置を講じる」、東京構想が目指す社会では「自己責任を前提としつつも、社会的なセーフティネットを構築する必要がある」、都市外交においては、「中国人も、北京の市民も、北京市も友好の対象とする」、地方分権については「国から地方へ権限を移譲し、地方主権を進めることは歴史的必然」、「選挙制度における一票の格差は早急に是正されるべき」、「七都県市の合議機関を設け、産廃問題も合議されるべき」などと答弁を得た。
 意見書・決議については、「義務教育国庫負担」など五意見書並びに「緑化促進」「三宅島」の二決議を提案し、各会派の賛同を得るとともに、「私学助成」など二意見書に賛成した。
 なお、請願・陳情では、小笠原空港建設に関する陳情について、拙速に採決することのないよう求め、保留とした。小笠原空港建設については、より多くの島民の理解と合意を得て空港が建設されることが、結果として小笠原島民の悲願をより早く実現する道であると考える。
 私たちは、今後とも、三宅島をはじめとした伊豆諸島の皆様の生活再建などに全力を挙げるとともに、都民感覚からの行政改革と都財政の再建に積極的に取り組む。

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