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東京で旬を味わう

ひと手間かけて料亭風の洒落た一品にチャレンジ!
作ってみると意外とカンタンです。

      
たこの唐揚げの画像
たこの唐揚げ
      
料理人 工藤 純一


      
素材の特徴
 たこやいかは、コレステロールが多く、動脈硬化の原因になると長い間誤解されていまし
 た。しかし、たこやいかに含まれるタウリンという物質が逆にコレステロールを抑制する
 ことが明らかになり、最近では見直されています。タウリンにはコレステロールの沈着を
 抑えるとともに、血圧を下げる働きや肝機能を高める効果もあり、生活習慣病予防に不可
 欠な成分です。しかも、高たんぱく、低カロリー。ダイエット食品としても最適です。

◆材料-4人分
 ゆでたこの足-200g
 しし唐-8~12個
 はじかみ-4本
 (しょうがの甘酢漬け)
 すだち-1個
 揚げ油-適量
  
◆つけ汁
 だし-100cc
 薄口醤油-25cc
 酒-25cc
 砂糖-大さじ
 塩-少々

作り方

 1 たこの足は塩少々をふってもみ、ぬめりを水でよく洗い、塩少々を加えた熱湯にさっ
   と通して、一口大に切っておく。
 2 つけ汁は合わせたら、さっと一煮立ちさせ、冷ましておく。
 3 一口大に切ったたこは、キッチンペーパーで水気を拭き取り、冷ましたつけ汁に30
   分くらい漬けておく。
 4 たこはつけ汁から取り出し、キッチンペーパーで余分な汁を取って、油で揚げてもは
   ねないようにしておく。
 5 揚げ油は160°くらいの低めの温度に熱し、たこを揚げる。揚がる直前に、やや温
   度を上げ、カリッと揚げる。
 6 しし唐は竹串などで何か所か穴をあけ、色が変わる程度にさっと揚げて塩をふる。
 7 たこを器に盛って、しし唐とはじかみ、すだちを添える。

料理メモ
  1 魚屋さんやスーパーで売られているのは真だこのゆでたものです。真だこは吸盤が
    しっかりしていて、表面の皮が破れたり、傷がついていないものを選びます。真だ
    こは一般的には、刺身、おでんの具、寄せ鍋、酢の物などに調理しますが、ときに
    は目先を変えて唐揚げや天ぷらにしてみましょう。
  2 たこに限らず、魚介類は獲れたての鮮度のよいものを選び、新鮮なうちに調理する
    のがおいしさの秘訣です。少し鮮度が落ちたなと思ったら、揚げたり、しぐれ煮に
    したりなどいろいろと工夫して無駄なく食べてしまいましょう。


料理は「旬と愛情」を大切に
 1年間、料理を担当しましたが、日本料理の基本である「旬と季節」にはかなりこだわり
 ました。旬の食材は栄養も風味も満点です。ご家庭でも旬を意識して食材を選び、愛情込
 めて料理してください。旬が食卓の話題になるのも楽しいものです。
                          有楽町「胡蝶」調理長・工藤純一

協力/有楽町「胡蝶」

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