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江戸東京たてもの園

東京人の記憶が甦る粋なストリート

江戸東京たてもの園で物件選びはいかが

 春といえば、やはり引越シーズン。新居を構え、心機一転という方もいらっしゃるのでは。
街角にある小さな不動産屋さんをのぞいてみると、春一番とともに、東京の街で新居を探す初
々しい姿がちらほら。ん~、ワンルームにしようか、それとも1DKにしようか、ベランダ付
きなんていうのもいい。それに、ユニットバス、ロフト、ケーブルTV……あれこれ欲しい設
備に迷ってしまって、なかなか現代の新居探しは難しい。そこでお薦めしたいのが、昔ながら
のシンプルな暮らし。無駄のない、こじんまりとした部屋に、お気に入りの家具を一つだけ置
いてのんびり過ごす。現代のせわしさの中で失っていたものが、春の訪れのように、ぱっと見
つかるかもしれない。
 ということで、今回は春の引越シーズンにぴったりの展示場を訪れてみた。展示場とはいっ
ても、新しい家々が並ぶどこぞのモデルハウジングとはひと味違う。場所は、都内でも有数の
広さを誇る「都立小金井公園」。うららかな春の日の散歩にもぴったりのロケーションだが、
園内の「江戸東京たてもの園」にひとたび足をのばせば、そこは別世界。若者の街、渋谷や新
宿に負けない粋なストリートが展開する。そう、じつはこの展示場、江戸から明治、大正、昭
和までの東京の街に存在した貴重な建物を復元し、一堂に集めたもの。東京の記憶の再生とで
も言おうか、まさしく失われた時代へタイムトリップしてしまう不思議なストリートだ。
 たとえば、大正時代のレトロなお醤油屋さん『小野寺醤油店』、日本の近代建築を代表する
建築家『前川国男邸』、明治初期に創業した文具店『武居三省堂』、昭和初期の懐かしい花屋
さん『花市生花店』などなど、東京の記憶を紡ぐ貴重な建物が展示されている。現代の建築に
はない、どこか東京人の心をくすぐるシンプルでかわいい建物がずらり!思わず引っ越してみ
たくなるような、あなたにぴったりの物件がきっとあるはずだ。もちろん、引越はちょっと無
理だけど、レトロでシンプルな暮らしへのヒントになること間違いなし。
 アクセスは、JR中央線「武蔵小金井駅」下車、バス5分の「小金井公園西口」が便利。な
お毎週月曜日は休園日。

                                 文/麒麟   写真/武居 英俊     
江戸東京たてもの園へのアクセスはJR中央線新宿駅より武蔵小金井駅まで約24分
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