本日、今世紀最後の定例会となる第四回定例会が終了した。
私たちは、第二百八十七号議案「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」に付帯決議を付し、その他の知事提出議案については原案に賛成した。
本定例会では、東京都の環境行政を集大成した「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」並びに「東京における自然の保護と回復に関する条例」の全部改正案が可決・成立した。
現在の環境問題は、従来のいわゆる産業型公害から、私たち一人ひとりの生活や事業活動に起因する生活型公害に広がり、それが更に地球環境問題に密接につながっている。環境確保条例は、このような現代の環境問題への認識が甘く、対応の遅い国の基準より、更に危機意識をもって環境問題に臨もうとする姿勢を強く表すものである。また、自然保護条例は、「都市と自然が調和した豊かな東京」の実現を目指す東京都の姿勢を打ち出したものであり、ともに評価しうるものである。
「東京都震災対策条例」は、阪神・淡路大地震を教訓に、都民の自助・共助とともに「応急・復興活動の迅速化」を定めたものであり、今後の都市型地震に対処するために全部改正されたものである。
意見書・決議については、「福祉施策」「都市計画税軽減」「政治倫理確立」の一意見書、二決議を提案し、各会派の賛同を得るとともに、意見書「震災特別措置法」に賛成した。特に、「政治倫理の確立に関する決議」は、処罰を入札・行政処分に限定したザル法である「あっせん利得処罰法」の遵守を求めるような日本共産党提案の決議とは異なり、「議員自らの自覚と責任において襟を正す」ことを求めたものである。また、逮捕・起訴された山崎泰議員については、速やかにけじめをつけられるよう求めた。
濱渦副知事の本会議答弁については、「石原知事の答弁の中の反省の言葉とはかけ離れた」ものとした。職責は人を育てるというが、濱渦氏は未だ副知事という服を着こなせていないようだ。私たちは、石原知事が持てる力のすべてを都政に投入できるよう濱渦副知事の就任に賛成した。その力が、結果として石原都政を傷つけるものであってはならない。
私たちは、今後とも、三宅島をはじめとした伊豆諸島の皆様の生活再建、復興対策に全力を挙げるとともに、都財政の再建、都民感覚からの行政改革、都民福祉の向上に積極的に取り組んでいく。
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