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第4回定例会・各会派の討論(要旨)

民 主 党   林 知二


   環境改善には都民の意見を
   十分に聞き策を講じるべき

 私は、都議会民主党を代表して、第二百八十七号議案に付帯決議を付し、その他の知事提出議案は原案に賛成の立場で討論を行います。
 まず、第二百八十一号議案「東京都震災対策条例」についてです。
地震による災害から東京を守ることは、都政に課せられた重大な責務であり、東京都が各種災害予防対策を進めることは当然のことです。しかし、同時に都民自身が「自らの生命は自らが守る」という自己責任原則に立ち、かつ、地域の助け合いの立場に立つことが求められています。
 本条例は、都民の自助・共助とともに「応急・復興活動の迅速化」と「地震に強いまちづくりの一層の推進」を定めたもので、基本的に評価するものです。
 次に、第二百八十七号議案について述べます。
 現在の環境問題は、以前のような産業型公害よりも、生活型公害とも言うべきものです。
 今回、全面改正される本条例は、現代的環境問題に対応しようとするものであり評価します。
 私たちは、今回の条例改正案に対し賛成するものでありますが、ただし一方で、行政からの規制のみで問題が解決できるわけではなく、都は条例の施行に合わせ、都民、事業者の意見を十分に聞いた上で、財政的、技術的な支援策を講じるべきです。
 次に、第二百八十八号議案「東京における自然の保護と回復に関する条例」について述べます。
 本条例改正案は、昭和四七年の条例制定以来の東京の自然環境を取り巻く状況の変化と国の自然保護行政の進展に適切に対応するため、全面的に見直そうとするものであり、「都市と自然が調和した豊かな東京」の実現を目指す東京都の姿勢を打ち出したものであります。特に、屋上緑化などにより市街地の緑化をより強く推進し、また、里山保全などを新たに規定するなど、住民と自然のつながりを重視した視点や都民との連携を強化しようとする姿勢を評価します。
 なお、これまでの「みどりの推進委員」や「緑化地区」の規定を見直したことについては、都市緑地保全法による区市町村の役割との調整を図ったものであり、妥当であると判断します。
 この条例改正を機に、今後なお一層、私たちが主張しています都心部のヒートアイランド対策やビオトープ・ネットワークの構築など、真にうるおいのある東京の創造を推進されることを強く要望するものです。
 次に、第二百九十一号議案「東京都動物の保護及び管理に関する条例の一部を改正する条例」についてです。
 今回の条例改正は、動物の保護及び管理に関する法律が改正され、法律の名称が動物の愛護及び管理に関する法律となったこと等に伴い条例が改正されたものです。
 したがって、条例の名称そのものも、本来であれば「東京都動物の愛護及び管理に関する条例」と改めるべきで、条文のみの改正は、「保護」から「愛護」への国際的潮流を理解していないものと言わざるを得ません。したがって、条例名においても、早期に変更されることを要望しておきます。
 最後に、山崎泰議員の逮捕、起訴に関して、本日に至ってもなお、辞職願いが提出されていないことは遺憾であり、速やかにけじめをつけられるよう求めるものです。
 以上で、都議会民主党を代表しての討論を終えます。

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