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ソウル特別市議会友好代表団が東京都を訪問

 ソウル特別市議会友好代表団(団長:李容富ソウル特別市議会議長)一行14名が、渋谷守生東京都議会議長の招待により、10月16日から20日までの5日間の日程で来日し、東京都を訪問しました。ソウル特別市とは1988年(昭和63年)に友好都市提携を結んでから、同市議会の東京都訪問は今回で5回目となります。


東京都議会表敬訪問

 10月17日(火曜日)午前9時45分、都議会正面玄関に到着した友好代表団を、渋谷守生議長・五十嵐正副議長ほか各派の代表者、職員一同があたたかく出迎えました。

 特別応接室で行われた式典の中では、渋谷議長から「昨年度は五十嵐副議長が友好代表団の団長としてソウル特別市を訪問し、熱烈な歓迎を受けました。改めて御礼申し上げます。サッカーワールドカップの両国共同開催を二年後に控えるなど、日韓関係は新しい時代への着実な歩みを続けています。両都市はこれまでも大都市が抱える様々な問題について学び合い、交流を深めてきました。これからも、手を携えながら発展していくことを願ってやみません。」と挨拶がありました。

 李団長からは「今回の歓迎に心から感謝いたします。これからも両都市は行政経験を共有し合い、未来に向かって発展し続けましょう。」と答礼の挨拶がありました。

 記念品の交換・署名後、都の施策などについて意見交換が行われました。友好代表団からは、都の財源確保策、中小企業の育成・支援策、環境汚染企業に対する移転や業種転換策、老朽住宅の建て替え施策などについての質問が出されました。これに対して同席していた各派幹事長から、都の実状に触れながら、外形標準課税や中小企業融資の仕組み、都営住宅の抜本的改善策などの具体的な説明がありました。終始和やかな雰囲気の中で進められた意見交換は、両都市議会の友好と理解を一層深め合うかけ橋となりました。

ソウル特別市議会友好代表団が訪問

知事表敬訪問

 午後から石原慎太郎知事を表敬訪問しました。

 石原知事からは、「ソウル特別市と東京都は身近な関係であり、両首都が協力関係を深めることは、アジア、ひいては世界の繁栄に重要です。この両都市間の交流を単なるセレモニーに終わらせるのではなく、更なる経済・文化の発展に向かって協力し合いましょう。」と挨拶がありました。

 李団長からは、先ず「あたたかくお迎えいただき感謝いたします。」と答礼の言葉があり、続いて「ソウル市議会の代表として二つのお願いがあります。一つは空港の話です。成田空港は都心からは遠いので、空路の利便性を高めるために羽田-金浦空港間のエア・シャトル便運行について考えていただきたい。もう一つは在日韓国人の抱える問題にも関心を持っていただきたいことです。」との発言がありました。

知事表敬訪問

都心の地下取水施設を視察

 知事表敬の後、友好代表団は杉並区にある神田川取水施設(建設局)の視察に向かいました。ここは大雨による神田川の氾濫を未然に防ぐため、一時的に雨水をため込む人工の地下調節池です。友好代表団は同行の都議会議員とともに、地下約50メートルまでエレベーターで降りて、巨大な取水施設の現場を視察しました。

都心の地下取水施設を視察 神田川取水施設

埼玉スタジアム2002を視察

 18日(水曜日)は埼玉県浦和市で建設中のサッカースタジアムを視察しました。

 ここは2002年のワールドカップで日本の初戦会場となる予定の場所です。防災機能を充実し、バリアフリー設計にも優れたこの施設は、同時開催地であるソウルにとって関心が高かった様子でした。

埼玉スタジアム2002を視察

多摩ニュータウンを視察

 19日(木曜日)は多摩ニュータウンの視察に出かけました。

 ソウルでは今、緑と調和したまちづくりが課題になっています。 先ず、たまヴァンサンかん(多摩市)で、同行した都議会議員や多摩都市整備本部職員から、これまでの開発状況の説明を受けました。その後、近接するビルの展望台に登り、南北1キロメートルから3キロメートル・東西14キロメートルの緑あふれる広大な現地を一望しました。

 こうして五日間の日程を終えた友好代表団は、20日(金曜日)に帰国されました。


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