(願 意)
都において、都が海水浴イベントを実施している西海浜公園で、現在、地元NPO
法人が水質浄化能力の高い牡蠣(かき)等が付着する「竹ひび」を自主的に設置してい
る水質改善の取組を今後更に推進するため、支援及び協力を行っていただきたい。
(理 由)
都では、地元のNPO法人等と協力し、西海浜公園において海水浴イベントを毎年
実施しており、多くの子供たちの参加を得てきている。
これは、これまで都が取り組んできた下水道整備、工場排水規制等の環境対策により、
水質等が大幅に改善されたことによると考えている。
しかしながら、降雨後には環境省の定めた水浴場水質判定基準を達成できない状況も
あり、今後とも水質環境改善への積極的な取組が求められている。
そのためには、下水道処理場等の人工的な浄化施設に頼るのではなく、自然が持って
いる浄化能力を活用する手法にも取り組むことが重要であり、現在、地元住民等が進め
ている、「竹ひび」に牡蠣(かき)等を付着させ自然産物によって改善する手法を更に
強化していく必要がある。
牡蠣(かき)の浄化能力は非常に高く、有明海・八代海漁場環境研究センターの報告
によると、平均サイズの個体(殻長約5センチメートル)が一日当たり最大で約150リ
ットルの海水をろ過すると報告されている。
したがって、自然循環型社会の形成に寄与し、子供たちへの環境教育の実践の場とも
なる、「竹ひび」設置等による水質改善活動を更に進めていくため、地元NPO法人の
取組に対し、都が積極的に支援及び協力すべきである。
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