トップ > 提出議案と議決結果 > 平成29年第4回定例会 > 陳情29第58号

請願・陳情の要旨

審査結果 意見付採択
備  考 (意 見)趣旨にそうよう努力されたい。


件  名

日比谷公園における実効性のある受動喫煙防止対策の実施に関する
陳情

番   号
付託委員会
29第 58号   環境・建設 委員会付託

(願  意)
 都において、日比谷公園における実効性のある受動喫煙防止対策を実施していただき
たい。

(理  由)
 都が管理している日比谷公園内には、4か所ほど灰皿を置いた喫煙場所が設置されて
いるが、園内通路、レストラン、かもめの広場等に近接していて、一般の公園利用者が
受動喫煙被害を被っている。
 一方、公園を管理する公益財団法人東京都公園協会では、4項目の取組によって喫煙
マナーの向上を推進することになっているとのことであるが、その4項目は有名無実で、
多くの利用者が集まる場所や受動喫煙のおそれがある場所の近く、また、妊娠中の女性
や子供も通行する通路の近くに吸い殻入れを設置している。そこには囲いもなく、煙の
向きは風任せであり、受動喫煙被害を助長している。
 東京都公園協会及び建設局(回答は東部公園緑地事務所から)に受動喫煙被害を訴え、
改善を要望したが、どちらの回答も、被害者の訴えにまともに向き合うことをせず、現
状を肯定する説明(言い訳)をするだけで、具体的に改善策を検討しようとしない、ゼ
ロ回答であった。
 仕方なく、二元代表制のもう一つの都議会に陳情する次第である。
 管理者が改善の意志を持ち、以下に述べるようなことを具体的に考え、検討、実行す
ることによって、実効性のある受動喫煙被害防止対策が実施でき、公園利用者に喜ばれ
るはずである。

1 現状の4項目の取組は、むしろ管理者の無策の「偽装」にすぎないことに気付き、
 管理者が受動喫煙被害について正しい意識や知識を持つこと。
2 公園利用者を対象として、聴取等による受動喫煙被害の実態調査を行い、結果を公
 表すること。
3 現在の喫煙場所が、周辺の利用者空間に受動喫煙被害を及ぼしていることを、定量
 的、定性的に知るために、現地を調査し、昼休みなどに多数が喫煙している状態で、
 周辺の大気汚染測定(粉じん、PM2.5や臭気などの項目)を行うこと。
4 吸い殻入れを、一般の利用者空間から十分離れた場所(例えば30メートル)に設
 置すること。
5 閉空間を喫煙所とし、煙の処理についても、浄化や排出方向等、最善の対策を実施
 すること。
6 喫煙場所に近づかないように、一般の利用者が通行、立ち入る所に「近くに喫煙場
 所在り、受動喫煙注意」等の標識を設置し、妊婦、子供、化学物質過敏症者に対して
 注意喚起を行うこと。
7 他の公共施設等の先進事例に学ぶこと。(例:NEXCOが道の駅に設置している
 喫煙所)

 受動喫煙被害は、屋外、屋内を問わず発生する。健康で快適に公園を利用できる環境
づくりを求める。



※ 採択されたものについて、要旨を掲載しています。