トップ > 提出議案と議決結果 > 平成26年第1回定例会 > 陳情25第98号の1

請願・陳情の要旨

審査結果 意見付採択
備  考 (意 見)趣旨にそうよう努力されたい。


件  名

合流下水に関する陳情

番   号
付託委員会
25第 98号の1 公営企業  委員会付託

(願  意)
 都において、公共用水域の水質汚濁防止のため、次のことを実現していただきたい。
1 下水道局において、旧中川への合流下水の放流を削減するために抜本的対策を講ず
 ること。

(理  由)
 2020年東京オリンピック・パラリンピック開催が決定した。その際、大勢の外国
の方々をお迎えしたときに恥ずかしくない東京であるために、河川への合流下水の放流
をできるだけ少なくし、合流下水の処理を改善するべきである。合流下水の放流は河川
を汚染し、汚染水は東京湾に流れ込み海浜に漂っており、青潮の発生の遠因ともなる。

 平成25年夏、51年ぶりに葛西海浜公園の海岸で海水浴が許可されたが、「顔を海
面につけないで」という条件が付いたとのことである。合流下水中のふん便性大腸菌の
ゆえである。また、2020年東京オリンピック・パラリンピックでは、お台場も競技
会場になるとのことであるが、この場所でもふん便性大腸菌が検出されているとのこと
である。都下水道局では、合流下水の改善に取り組んでいるが、まだまだ不十分である
上、下水道局だけでの努力では解決しないと思われる。その理由として、合流下水の放
流は、通常下水流量の3倍になる降雨があった場合に自動的に行われているからである。
 近年の豪雨に対して、都は、風水害対策に熱心に取り組んでいるが、今後は合流下水
の放流の削減を一番に取り上げるべきであると思う。特に、旧中川は、閉じ込められた
流れのない川であるにもかかわらず、墨田区、江東区及び江戸川区の三区からの放流で、
ふん便混じりの悪臭を発するため池になりかかっている。旧中川に放流された汚染水は、
ゆっくりと時間をかけて木下川排水機場から荒川に排除され東京湾に広がる。
 旧中川は、40年かけて改修され、低水位河川として美しく整備された。それは、都
民の憩いの場・川と親しむ水辺となるはずであった。しかし、現状では不衛生極まりな
く、地元で川辺の清掃を呼び掛けることもはばかられる。

 2020年東京オリンピック・パラリンピックを前に、早急に対策に着手すべきであ
る。現在、都で工事中の地下調節池や地下高速道路の建設技術をもってすれば、旧中川
問題の解決は容易にできると確信している。都建設局でまず検討することを希望する。


※ 採択されたものについて、要旨を掲載しています。