(願 意)
都において、現在計画中の葛西臨海水族園(仮称)又は公園施設となる現在の葛西臨
海水族園の整備に際して、展示や研究施設等を確保するなど東京湾の自然環境の再生を
推進する取組を行っていただきたい。
(理 由)
戦後の復興及び高度経済成長期の水質汚濁の進行や埋立ては、東京湾の自然生態系を
破壊するとともに、漁業やレクリエーション等生活の場としての東京湾を私たちから奪
っていった。
しかし、下水道整備の進捗及び工場排水の規制強化等により、東京湾の水質は大幅に
改善するなど、自然環境の再生が進み、海や生息する動植物類に対する都民の関心も高
まっている。
また、NPO法人ふるさと東京を考える実行委員会(以下「当会」という。)の調査
では、葛西海浜公園の西なぎさにおいて、ふん便性大腸菌群数やCOD等で水浴場水質
判定基準を満たしていた。そのため、当会では平成24年から都港湾局の協力を得て海
水浴イベントを開催し、これまで延べ約32万人が参加している。
当会は、今後も東京湾の自然環境の再生を着実に進めるため、都民、企業、研究者等
による強い協力・支援体制を構築することが重要であると考え、これまでもそのセンター
機能の役割を果たす東京湾再生センターの設立を、都民及び各関係機関に働き掛けてき
た。
都においても、葛西臨海水族園(仮称)の整備又は公園施設となる現在の葛西臨海水
族園の整備に際しては、東京湾の自然環境再生への取組を一層推進する具体的な方策と
して、展示や研究施設等を含めて検討するべきである。
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