(願 意)
都において、「(仮称)神宮外苑地区市街地再開発事業」について、神宮外苑の財産
であるいちょう並木の保全に万全を期すための措置を確実に担保するため、事業者が厳
重な調査・検証の上、実効性のある保全策を講ずるよう、継続的に関与していただきた
い。
(理 由)
令和4年8月18日に開催された東京都環境影響評価審議会において、「(仮称)神
宮外苑地区市街地再開発事業」の環境影響評価書案についての答申が示された。
この答申には、「審議会としても今後の事業者の環境保全措置に継続的に関与するこ
とで、寄与していく」との一文が盛り込まれた。
これは行政の透明性を高める判断であり、事業者から提出された環境保全措置の不確
実性などへの懸念が、審議会において指摘されたことによるものである。
とりわけ、神宮外苑の歴史や風格を継承し、聖徳記念絵画館に臨むいちょう並木は、
都民だけではなく、国民共有の財産であり、事業者がその保全に万全を期すことは、最
優先事項である。
また、建設予定の建築物により想定されるいちょう並木への影響については、専門家
からも厳しく指摘されている。
都は、事業者が厳重な調査・検証の上、建築計画及び施工計画の変更などを含め、実
効性のあるいちょう並木の保全策を講ずるよう、継続的に関与していくべきである。
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