トップ > 提出議案と議決結果 > 令和4年第3回定例会 > 陳情4第51号

請願・陳情の要旨

審査結果 意見付採択
備  考 (意 見)趣旨にそうよう努力する。


件  名

檜原村における産業廃棄物焼却場の建設計画に関する陳情

番   号
付託委員会
 4第 51号   環境・建設 委員会付託

(願  意)
 都議会において、檜原村における産業廃棄物焼却場の建設計画について、建設する事
業者に適格性があるか、檜原村を建設予定地とすることが適切なのかを議論・検証して
いただきたい。

(理  由)
 比留間運送株式会社が建設を計画している産業廃棄物焼却場は、東京都の水源地であ
る檜原村の秋川渓谷のすぐ近くに位置し、一日当たり96トンの産業廃棄物を焼却する
巨大な施設である。
 私は、本年5月に同社が開催した住民説明会に出席した際、社長から、現在稼働して
いる武蔵村山市内の廃棄物処理施設では、一日当たり4.8トンの産業廃棄物を焼却してお
り、廃棄物に混入しているライターやボタン電池などが原因で、小規模な火災が時々発
生していることを聞いた。そこで、住民からは、小規模な火災への対応や火災発生時の
マニュアルなどの規定について質問があったが、納得できる回答はなかった。
 今回、計画されている産業廃棄物焼却場は、武蔵村山市内で稼働している同社の施設
の約20倍の焼却能力があり、当然、産業廃棄物の集積量も多くなる。本年5月29日
には、鳥取県境港市にある廃棄物処理工場で、屋外の廃棄物集積場から火災が発生した
というニュースが流れた。檜原村に産業廃棄物焼却場が建設され、もしも同様の火災が
発生したならば、都民の水源である秋川渓谷が汚染されることは容易に想像できる。
 また、建設予定地は、崖崩れや土石流の危険性があることが、地形学者から指摘され
ている。日本列島は地震活動期にあり、地殻変動や予想外の豪雨による災害も各地で発
生している。
 産業廃棄物焼却場を建設する事業者に適格性がなければ、檜原村だけでなく、地形的
に東京都の広範囲に被害をもたらすおそれがある。
 都民の命と財産を守るためにも、都議会において、檜原村における産業廃棄物焼却場
の建設計画について、建設する事業者に適格性があるか、檜原村を建設予定地とするこ
とが適切なのかを十分に議論・検証すべきである。

※ 採択されたものについて、要旨を掲載しています。