トップ > 提出議案と議決結果 > 令和3年第4回定例会 > 陳情3第46号

請願・陳情の要旨

審査結果 意見付採択
備  考 (意 見)趣旨にそうよう努力されたい。


件  名

大島小松川公園におけるスケートボードの利用方針に関する陳情

番   号
付託委員会
 3第 46号   環境・建設 委員会付託

(願  意)
 都において、スケートボードを通じての青少年育成や地元住民のコミュニケーション
の場としての観点から、大島小松川公園におけるスケートボードの利用方針について検
討するとともに、利用方針策定についての話合いの場を設けていただきたい。

(理  由)
 私たちは、平成12年頃から大島小松川公園においてスケートボードを楽しんでいた。
当初から管理人の方々や指定管理者と連絡を取り、他の公園利用者に配慮しつつ、近隣
住民ともコミュニケーションを取りながら、20年近くの長きにわたり問題なく利用を
続けていた。
 しかし、新型コロナウイルス感染症が発生し、緊急事態宣言が発令された頃から、若
者を中心にスケートボードが大流行し、公園内でも昼夜を問わずスケートボードをする
人が増えてきた。この傾向が見え始めたときから、私たちはすぐに指定管理者と話し合
い、公園内でのスケートボード利用について管理を求めてきた。スケートボードは音が
発生するため、特に夜間は騒音となり苦情が増えることが容易に想像できるので、利用
時間や利用場所の制限、公園内での管理者の見回りなどを何度も提案してきた。
 一時は、指定管理者も、スケートボードの利用方針の検討について前向きに話合いに
応じていたが、東京都東部7公園全体の方針や、緊急事態宣言及び新型コロナウイルス
感染症の影響による管理負担の増加、そもそもの予算不足などの理由により話合いには
応じないという対応に変わった。
 東京2020オリンピック競技大会で正式採用されたスケートボードは、全国におよそ100
万人以上の愛好者がいると言われ、ここ数年で爆発的に人口が増えている。
 スケートボード発祥の地であるアメリカでは、ほぼ全ての州に愛好者のためのスケー
トボードパークが設置されている。さらに、青少年育成のため、学校の敷地にスケート
ボードパークを設置しているところもある。また、公立の公園内にも大小様々な規模の
設備があり、子供から大人まで様々な年齢の愛好者たちの交流の場ともなっている。
 プロスケートボーダーも人数が増え、既に職業として成立しており、プロとして生活
している環境でもある。
 日本でも子供から大人まで健全なスポーツとして認知され、小学生を対象とした「好
きなスポーツ」の人気ランキングも野球、バスケットボールに次いで3位に付ける人気
スポーツとなっている。
 しかし、東京都、福井県、神奈川県、岐阜県、山形県、京都府、三重県松阪市、千葉
県浦安市など一部の場所で公共施設としてスケートボードパークが設置されつつあるが、
その規模や数では、急増するスケートボード愛好者にとても対応できている状況とは言
えない。特に東京都の城東地区、大島小松川公園周辺には、公共の施設や練習する場所
がほとんどないため、仕方なく駐車場や歩道で練習する光景も多々見掛けられる。
 さらに、どこで練習しようとしても「歩行者の邪魔になる」、「音がうるさい」など
と言われて伸び伸びと練習するどころか、追い出されてしまうことが多い。これからも
増えていくと思われる愛好者、既に何年も練習を重ねプロスケートボーダーになる目標
を持つ愛好者、親子でスケートボードを楽しむ愛好者などが堂々と練習できる環境の整
備を願っている。
 東京2020オリンピック競技大会のスケートボード日本代表選手の堀米雄斗君は、小さ
な頃から大島小松川公園で私たちと一緒にスケートボードを楽しんできて、今やプロス
ケートボーダーとなり、多くの子供や若い人たちに夢を与える存在になった。

※ 採択されたものについて、要旨を掲載しています。