(願 意)
都において、野川流域河川整備計画に定める小金井市と国分寺市の境にある鞍尾根橋
から一級河川の終点であるJR中央線下流までの1,750メートルの最上流部区間につい
て、河道拡幅を含めた護岸整備を早期に実施していただきたい。
(理 由)
1 治水及び防災の観点
最上流部区間は、コンクリート三面張りで水路のような状態になっており、1時間当
たり50ミリメートル規模の降雨対応の護岸整備も未着手である。近年の気候変動に伴
う各地の豪雨災害に照らしても、極めて危険な状況下にある。加えて、老朽化の進んだ
コンクリート三面張りの護岸は、地震災害などにより崩落や流路の閉塞による氾濫など
の危険も懸念される。
2 環境の観点と野川流域河川整備計画の基本理念である、野川流域の環境を地域の貴
重な財産として次の世代に継承することの実現の観点
最上流部区間の整備が実施されれば、小金井市から下流の区間と同様、緩傾斜護岸の
整備や高水敷の遊歩道化などによって高い親水性が実現し、緑化護岸や水辺の植生の回
復によって豊かな生態系の回復が図られる。さらに、旧河川敷地の活用による散策路や
ポケットパークなど、河川整備に連動したまちづくりの進捗が期待できる。
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